“歓心”の読み方と例文
読み方割合
かんしん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けれど、表面はあくまでも、互いに、相手の歓心かんしんを求め、どちらも謙譲けんじょうの礼を取って、敢えて、驕傲きょごうに出るふうなどは毛頭もない。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
勝平は、先刻さっきから全力を尽くして、瑠璃子の歓心かんしんを買おうとしていた。彼は、急に思い出したように
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
喜んでくれないまでもふくれつらをすることだけはなかった。で、私はそれから一、二ヵ月はこの手段で祖母の歓心かんしんを買っていた。だが、無論内心ではすこぶる不安であった。