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喚声
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かんせい
ふりがな文庫
“
喚声
(
かんせい
)” の例文
夕方になると、士官学校の校庭から、『わ——っ』という
喚声
(
かんせい
)
がわき上って、谷一つへだてた、北伊賀町のあたりへ響いて来た。
四谷、赤坂
(新字新仮名)
/
宮島資夫
(著)
わあと
喚声
(
かんせい
)
を揚げて子供たちは逃げる。私も真似をして、わあと、てれくさい思いで叫んで逃げる。曲馬団の者が追って来る。
作家の手帖
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
そのはげしい気魄に気を呑まれた半纏男達が両方に
喚声
(
かんせい
)
をあげて散った。李聖学も、沢田も、思いがけぬ彦太郎の態度を茫然として見つめるばかりであった。
糞尿譚
(新字新仮名)
/
火野葦平
(著)
そのうちに駆け付けた悪者の仲間が二人、三人、小屋の中に裏切ったお六と、銭形平次が居るものと早合点して、どっと
喚声
(
かんせい
)
をあげながら、小屋の四方に
薪
(
まき
)
を添えます。
銭形平次捕物控:082 お局お六
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
そこを
覘
(
ねら
)
って、
釣瓶撃
(
つるべう
)
ちに、高射砲の砲火が、耳を
聾
(
ろう
)
するばかりの
喚声
(
かんせい
)
をあげて、集中された。
空襲葬送曲
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
敵も急に
喚声
(
かんせい
)
をひそめた。そして堀秀政の従兄弟にあたる
監物
(
けんもつ
)
のすがたが矢倉の下に立った。
新書太閤記:08 第八分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
始め、君が代を合唱し始めた時、人々はまるでその歌声を打ち消しでもしようとするような「うおう」という、物すごい集団的な
喚声
(
かんせい
)
が、すぐ背後に湧きたち、おし迫ってくるのを聞いた。
霧の蕃社
(新字新仮名)
/
中村地平
(著)
わあっと
喚声
(
かんせい
)
があがり、また、大石小石! と呼びかける声が遠のいてゆく。
二十四の瞳
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
松尾、南宮、平野をのぞく以外は、すべて戦闘の
喚声
(
かんせい
)
だった。
大谷刑部
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
生徒一同、うわーっと
喚声
(
かんせい
)
をあげ机を叩き床を踏みならす。
新学期行進曲
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
と予期したとおり大きな
喚声
(
かんせい
)
が二階にあがった。
階段
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
“喚声”の意味
《名詞》
喚 声(かんせい)
驚いたり興奮したときに出す叫び声。
(出典:Wiktionary)
喚
常用漢字
中学
部首:⼝
12画
声
常用漢字
小2
部首:⼠
7画
“喚声”で始まる語句
喚声雷呼