喊聲かんせい)” の例文
新字:喊声
そのうちに驅け付けた惡者の仲間が二人、三人、小屋の中に裏切つたお六と、錢形平次が居るものと早合點して、どつと喊聲かんせいをあげ乍ら、小屋の四方にまきへます。
それが汽車きしやとほるのをあふながら、一せいげるがはやいか、いたいけなのどたからせて、なんとも意味いみわからない喊聲かんせいを一しやう懸命けんめいほとばしらせた。するとその瞬間しゆんかんである。
蜜柑 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
手續に暇取つて、役人立會の上墓をあばいたのはその日の夕方、豫期の通り千兩箱が三つ、大して深くないところから現はれた時は、ガラツ八は言ふに及ばず、萬七も清吉も思はず喊聲かんせいをあげました。
橋の兩袂に群がる人數は、思はずワツと喊聲かんせいをあげます。