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『風呂桶』
ふりがな文庫
『
風呂桶
(
ふろおけ
)
』
津島はこの頃何を見ても、長くもない自分の生命を測る尺度のやうな気がしてならないのであつた。好きな草花を見ても、来年の今頃にならないと、同じやうな花が咲かないのだと思ふと、それを待つ心持が寂しかつた。一年に一度しかない、旬のきまつてゐる筍だと …
著者
徳田秋声
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「改造」1924(大正13)年8月
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約9分(500文字/分)
朗読目安時間
約15分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
焦躁
(
せうそう
)
放下
(
ほつたらか
)
遮
(
さ
)
浮
(
うわ
)
煩
(
うる
)
僅
(
わづ
)
住居
(
すまひ
)
煩
(
わづら
)
吻
(
ほつ
)
脱
(
のが
)
旬
(
しゆん
)
詰
(
なじ
)
蔽
(
おほ
)
悧巧
(
りかう
)
破滅
(
はめ
)
蒼
(
あを
)
桶
(
をけ
)
漸
(
やうや
)
遣繰
(
やりく
)
到頭
(
たうとう
)
剽軽
(
へうきん
)
鍬
(
くは
)
巌乗
(
がんじよう
)
叩
(
たゝ
)
可笑
(
をか
)
眉
(
まゆ
)
鬢
(
びん
)
頭脳
(
あたま
)
隙
(
すき
)
煙管
(
きせる
)
陥
(
おちい
)
闇雲
(
やみくも
)
狡
(
ずる
)
空
(
そら
)
筍
(
たけのこ
)
脅嚇
(
おどかし
)
遣繰
(
やりくり
)
舐
(
な
)
苛立
(
いらだ
)
松茸
(
まつたけ
)
迚
(
とて
)
悦
(
よろこ
)
何
(
ど
)
保
(
も
)
偶
(
たま
)
利
(
き
)
刺戟
(
しげき
)
咬
(
か
)
堪
(
たま
)
寂
(
さび
)
寛
(
くつろ
)
小皺
(
こじわ
)
弛
(
ゆる
)
忽
(
たちま
)
怳
(
とぼ
)
焚
(
た
)
惨
(
みじ
)
惹
(
ひ
)
愧
(
は
)
憎
(
にく
)
懲
(
こ
)
拳
(
こぶし
)
捜
(
さが
)
擽
(
くすぐ
)
曖昧
(
あいまい
)
板塀
(
いたべい
)
槍
(
やり
)
滓
(
かす
)