“闇雲”の読み方と例文
読み方割合
やみくも100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
くだんの男は、げッ、と息をひいて、つんのめるように闇雲やみくもに駈け出した。と見るうちに、もやい合った夏草に足を取られて俯伏せにどッと倒れた。
ところへ闇雲やみくもに後から驀進して来た一つの高級自動車があった。あの露西亜ロシア風の駅逓の前に見たのがそれであった。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
闇雲やみくもに先きを急ぐやうな若い時の焦躁せうそうが、古いバネのやうにゆるんで、感じが稀薄になるからでもあるが、一つは生命の連続である子供達の生長をよろこぶ心と、哀れむ心が
風呂桶 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)