“闇市”の読み方と例文
読み方割合
やみいち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
与平はたけのこを仕入れて来たと云って、これから野菜と一緒にリヤカアで、東京の闇市やみいちへ売りに行くのだと支度したくをしていた。
河沙魚 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
狐と大力とは別に関係はないわけだが、狐の兇悪きょうあくな性質を受けたと見え、現在の闇市やみいちの親分のように、商人をいじめては、いろいろな品物をうばいとっていた。
大力物語 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
(その後も鉄橋はなかなか復旧せず、徒歩連絡のこの地域には闇市やみいちが栄えるようになったのである。)
廃墟から (新字新仮名) / 原民喜(著)