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闇市
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やみいち
ふりがな文庫
“
闇市
(
やみいち
)” の例文
与平は
筍
(
たけのこ
)
を仕入れて来たと云って、これから野菜と一緒にリヤカアで、東京の
闇市
(
やみいち
)
へ売りに行くのだと
支度
(
したく
)
をしていた。
河沙魚
(新字新仮名)
/
林芙美子
(著)
狐と大力とは別に関係はないわけだが、狐の
兇悪
(
きょうあく
)
な性質を受けたと見え、現在の
闇市
(
やみいち
)
の親分のように、商人をいじめては、いろいろな品物を
奪
(
うば
)
いとっていた。
大力物語
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
(その後も鉄橋はなかなか復旧せず、徒歩連絡のこの地域には
闇市
(
やみいち
)
が栄えるようになったのである。)
廃墟から
(新字新仮名)
/
原民喜
(著)
無数の変り果てた顔の渦巻いていた
廃墟
(
はいきょ
)
を、無数の生存者が歩き廻った。廃墟の泥濘の上の
闇市
(
やみいち
)
は祭日のようであった。人々はよろめきながら祭日をとり戻したのだろうか。
火の唇
(新字新仮名)
/
原民喜
(著)
息子は父のネクタイを
闇市
(
やみいち
)
に持って行って金にかえてもどる。わたしは
逢
(
あ
)
う人ごとに泣ごとを云っておどおどしていた。だがわたしは泣いてはいられなかった。泣いている暇はなかった。
鎮魂歌
(新字新仮名)
/
原民喜
(著)
“闇市”の解説
闇市(やみいち、en: black market)は、何らかの物価を統制する体制下で物資が不足した状況における、統制に外れ非合法に設けられた独自の市場経済原理で取引を行う市場。「ヤミ市」と表記する場合もある
(出典:Wikipedia)
闇
常用漢字
中学
部首:⾨
17画
市
常用漢字
小2
部首:⼱
5画
“闇”で始まる語句
闇
闇夜
闇黒
闇中
闇路
闇雲
闇屋
闇穴道
闇々
闇打