“兇悪”のいろいろな読み方と例文
旧字:兇惡
読み方割合
きょうあく86.7%
きやうあく13.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
がまんできぬ屈辱感にやられて、風呂からあがり、脱衣場の鏡に、自分の顔をうつしてみると、私は、いやな兇悪きょうあくな顔をしていた。
新樹の言葉 (新字新仮名) / 太宰治(著)
兇悪きょうあく四馬剣尺を向うにまわして、少年探偵団の働きやいかに。淡路島の上空に、いまや、ただならぬ風雲がまきおこされようとしている。
少年探偵長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
しかるに文政八酉の十二月、れいの如く薪を拾ひに出しに、物ありてはしらのごとく浪にたゞよふをみれば人のかしらとみゆる物にて甚兇悪きやうあくなり。
しかるに文政八酉の十二月、れいの如く薪を拾ひに出しに、物ありてはしらのごとく浪にたゞよふをみれば人のかしらとみゆる物にて甚兇悪きやうあくなり。