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ことば
ふりがな文庫
“
言葉
(
ことば
)” の例文
そして、お
国
(
くに
)
のため、
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
のために
働
(
はたら
)
く、りっぱな
人間
(
にんげん
)
となってください。これが、
私
(
わたし
)
からみなさんに
申
(
もう
)
しあげる
最後
(
さいご
)
の
言葉
(
ことば
)
です。
中学へ上がった日
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
進撃的
(
アグレシイヴ
)
で、
意志
(
いし
)
の
強
(
つよ
)
さうなところがあり乍ら、どつか
臆病
(
おくびやう
)
なところがあるではないかといつたやうな
言葉
(
ことば
)
を聞かされた事があります。
三作家に就ての感想
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
だから
稱
(
とな
)
へ
言
(
ごと
)
のうちにも、
神
(
かみ
)
のお
言葉
(
ことば
)
があり、ものがたりのうちにも、
神
(
かみ
)
のお
言葉
(
ことば
)
が
挿
(
はさ
)
まれてゐるもの、と
考
(
かんが
)
へ
出
(
だ
)
したのであります。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
お
前
(
まえ
)
とは
長年
(
ながねん
)
いっしょにくらして
来
(
き
)
たが、お
前
(
まえ
)
はただの
一言
(
ひとこと
)
もわたしの
言葉
(
ことば
)
に
背
(
そむ
)
かなかった。わたしたちはしあわせであったと
思
(
おも
)
う。
夢殿
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
けれど
斯
(
か
)
ふ言ふのが
温泉場
(
をんせんば
)
へ
行
(
ゆ
)
く
人
(
ひと
)
、
海水浴場
(
かいすゐよくぢやう
)
へ
行
(
ゆ
)
く
人
(
ひと
)
乃至
(
ないし
)
名所見物
(
めいしよけんぶつ
)
にでも
出掛
(
でかけ
)
る
人
(
ひと
)
の
洒落
(
しやれ
)
た
口調
(
くてう
)
であるキザな
言葉
(
ことば
)
たるを
失
(
うしな
)
はない。
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
▼ もっと見る
「
女中
(
ねえ
)
や、お
手柔
(
てやはら
)
かに
頼
(
たの
)
むぜ。」と
先生
(
せんせい
)
の
言葉
(
ことば
)
の
下
(
した
)
に、ゑみわれたやうな
顏
(
かほ
)
をして、「
惚
(
ほ
)
れた
證據
(
しようこ
)
だわよ。」やや、と
皆
(
みな
)
が
顏
(
かほ
)
を
見
(
み
)
る。
春着
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
兄
(
にい
)
さんはいつもむつかしいことをいうので、たいてい
僕
(
ぼく
)
にはよくわからないのだが、この
言葉
(
ことば
)
は
半分
(
はんぶん
)
ぐらいはわかるような
気
(
き
)
がした。
ごんごろ鐘
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
と
言葉
(
ことば
)
やさしく
愛兒
(
あいじ
)
の
房々
(
ふさ/″\
)
せる
頭髮
(
かみのけ
)
に
玉
(
たま
)
のやうなる
頬
(
ほゝ
)
をすり
寄
(
よ
)
せて、
餘念
(
よねん
)
もなく
物語
(
ものがた
)
る、これが
夫人
(
ふじん
)
の
爲
(
た
)
めには、
唯一
(
ゆいいつ
)
の
慰
(
なぐさみ
)
であらう。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
どるめんといふ
語
(
ご
)
も、
石
(
いし
)
の
机
(
つくゑ
)
といふ
意味
(
いみ
)
の
言葉
(
ことば
)
であります。このてーぶるの
下
(
した
)
に
人間
(
にんげん
)
を
葬
(
はうむ
)
つたので、これは
疑
(
うたが
)
ひもなく
墓
(
はか
)
であります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
敦子
(
あつこ
)
さまが、こちらで
最初
(
さいしょ
)
置
(
お
)
かれた
境涯
(
きょうがい
)
は
随分
(
ずいぶん
)
みじめなもののようでございました。これが
敦子
(
あつこ
)
さま
御自身
(
ごじしん
)
の
言葉
(
ことば
)
でございます。——
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
僕
(
ぼく
)
はその
顔
(
かお
)
を
眺
(
なが
)
めた時、
思
(
おも
)
わず「ずいぶんやせましたね」といった。この
言葉
(
ことば
)
はもちろん滝田
君
(
くん
)
に
不快
(
ふかい
)
を
与
(
あた
)
えたのに
違
(
ちが
)
いなかった。
滝田哲太郎君
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
私
(
わたし
)
が
事
(
こと
)
と
言
(
い
)
へば
御自分
(
ごじぶん
)
の
身
(
み
)
を
無
(
な
)
い
物
(
もの
)
にして
言葉
(
ことば
)
を
立
(
た
)
てさせて
下
(
くだ
)
さる
御思召
(
おぼしめし
)
有難
(
ありがた
)
い
嬉
(
うれ
)
しい
恐
(
おそ
)
ろしい、
餘
(
あま
)
りの
勿躰
(
もつたい
)
なさに
涙
(
なみだ
)
がこぼれる
うらむらさき
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「それは
俺
(
わし
)
の
方
(
ほう
)
からいふ
言葉
(
ことば
)
でさあ。こうして
此處
(
こゝ
)
で
生
(
うま
)
れて
此處
(
こゝ
)
でまた
死
(
し
)
ぬ
俺等
(
わしら
)
です。一つ
旅
(
たび
)
の
土産
(
みやげ
)
はなしでもきかせてくれませんか」
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
ヂュリ
誓言
(
せいごん
)
には
及
(
およ
)
びませぬ。
若
(
も
)
し
又
(
また
)
、
誓言
(
せいごん
)
なさるなら、わたしが
神樣
(
かみさま
)
とも
思
(
おも
)
ふお
前
(
まへ
)
の
身
(
み
)
をお
懸
(
か
)
けなされ、すればお
言葉
(
ことば
)
を
信
(
しん
)
じませう。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
「
坂井
(
さかゐ
)
さん
見
(
み
)
た
樣
(
やう
)
に、
御金
(
おかね
)
があつて
遊
(
あそ
)
んでゐるのが
一番
(
いちばん
)
可
(
い
)
いわね」と
云
(
い
)
つた
御米
(
およね
)
の
言葉
(
ことば
)
を
聞
(
き
)
いて、
小六
(
ころく
)
は
又
(
また
)
自分
(
じぶん
)
の
部屋
(
へや
)
へ
歸
(
かへ
)
つて
行
(
い
)
つた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
凡
(
す
)
べて
神聖
(
しんせい
)
な
物
(
もの
)
の
終
(
はて
)
は
悦
(
よろこび
)
に
在
(
あ
)
る。われらが
主
(
しゆ
)
の
君
(
きみ
)
はこの
紅
(
あか
)
い
茨
(
いばら
)
の
上
(
うへ
)
に、このわが
口
(
くち
)
に、わが
貧
(
まづ
)
しい
言葉
(
ことば
)
にも
宿
(
やど
)
つていらせられる。
浮浪学生の話
(新字旧仮名)
/
マルセル・シュウォッブ
(著)
『
紀
(
こつな
)
どのは、
質屋
(
しちや
)
のことを
御存
(
ごぞん
)
じかな。』と、
玄竹
(
げんちく
)
の
機智
(
きち
)
は、
敵
(
てき
)
の
武器
(
ぶき
)
で
敵
(
てき
)
を
刺
(
さ
)
すやうに、
紀
(
こつな
)
の
言葉
(
ことば
)
を
捉
(
とら
)
へて、
紀
(
こつな
)
の
顏
(
かほ
)
の
色
(
いろ
)
を
赧
(
あか
)
くさせた。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
博士
(
はくし
)
は物わかりのいい人だったし、頭の慟きのするどい人だったので、
姿
(
すがた
)
の見えないほうたいの
化
(
ばけ
)
ものの
言葉
(
ことば
)
に
真実
(
しんじつ
)
のあることを見ぬき
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
唯
(
たゞ
)
こゝに
斷
(
ことわ
)
りを
要
(
よう
)
することは
噴火
(
ふんか
)
といふ
言葉
(
ことば
)
の
使
(
つか
)
ひ
方
(
かた
)
である。
文字
(
もんじ
)
からいへば
火
(
ひ
)
を
噴
(
ふ
)
くとなるけれども、これは
燃
(
も
)
える
火
(
ひ
)
を
指
(
さ
)
すのではない。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
もしもし、
燕
(
つばめ
)
さん、お
前
(
まへ
)
さんは一
年
(
ねん
)
に一
度
(
ど
)
づゝ、この
村
(
むら
)
へ
來
(
く
)
るではありませんか。
遠
(
とほ
)
い
國
(
くに
)
の
方
(
はう
)
へ
行
(
い
)
つて
居
(
ゐ
)
て、
日本
(
にほん
)
の
言葉
(
ことば
)
も
忘
(
わす
)
れたのですか。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
「そんな、わしの
言葉
(
ことば
)
をうたぐったりするものには、この国も
任
(
まか
)
せてはおかれない。あなたはもう、さっさと死んでおしまいなさるがよい」
古事記物語
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
願ひ候といふに常樂院は兩人の
言葉
(
ことば
)
を聞て
打笑乍
(
うちゑみなが
)
ら申けるは成程
仔細
(
しさい
)
を
知
(
しら
)
ねば
驚
(
おどろ
)
くも無理ならず
然
(
され
)
ども
御表札
(
ごへうさつ
)
と
御紋付
(
ごもんつき
)
の幕を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
勘次
(
かんじ
)
は
彼
(
かれ
)
の
輕微
(
けいび
)
な
瘡痍
(
きず
)
を
假令
(
たとひ
)
表面
(
へうめん
)
だけでも
好
(
い
)
いから
思
(
おも
)
ひ
切
(
き
)
つて
重
(
おも
)
く
見
(
み
)
てさうして
彼
(
かれ
)
に
同情
(
どうじやう
)
の
言葉
(
ことば
)
を
惜
(
をし
)
まないものを
求
(
もと
)
めたが
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
先刻
(
さつき
)
美
(
うつく
)
しい
人
(
ひと
)
が
脇
(
わき
)
へ
来
(
き
)
て
席
(
せき
)
を
取
(
と
)
つたが、
言葉
(
ことば
)
が
通
(
つう
)
じないことがわかつたところで、
今
(
いま
)
一
人
(
り
)
の
日本語
(
にほんご
)
のよく
話
(
はな
)
せるお
転婆
(
てんば
)
さんらしい
女
(
おんな
)
と
入替
(
いれかわ
)
つた。
微笑の渦
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
その
画室
(
がしつ
)
の
中
(
なか
)
ほどに、
煙草盆
(
たばこぼん
)
をはさんで、
春信
(
はるのぶ
)
とおせんとが
対座
(
たいざ
)
していた。おせんの
初
(
うぶ
)
な
心
(
こころ
)
は、
春信
(
はるのぶ
)
の
言葉
(
ことば
)
にためらいを
見
(
み
)
せているのであろう。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
『どうだ、
何
(
なん
)
とも
言葉
(
ことば
)
が
出
(
で
)
ないだらう』と
云
(
い
)
つて
王樣
(
わうさま
)
は、
微笑
(
ほゝゑ
)
みながら
法廷
(
はふてい
)
を
見廻
(
みまは
)
されました。
法廷
(
はふてい
)
は
森
(
しん
)
としました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
一
體
(
たい
)
コスモポリタンといふ
言葉
(
ことば
)
の
正確
(
せいかく
)
な
意義
(
いぎ
)
はどういふのだらう。
私
(
わたし
)
には
先
(
ま
)
づ
此
(
こ
)
の
疑問
(
ぎもん
)
が
起
(
おこ
)
つた。そこで『
井上
(
ゐのうへ
)
英和辭典
(
えいわじてん
)
』を
引
(
ひ
)
いて
見
(
み
)
ると、
斯
(
か
)
うある。
桜と狆と愛国心:コスモポリタンの心理
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
四七 この地方にて子供をおどす
言葉
(
ことば
)
に、六角牛の猿の経立が来るぞということ常の事なり。この山には猿多し。
遠野物語
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
と、言いさして、音松がふッと顔を上げて越前守を見ると、
烈
(
はげ
)
しい
言葉
(
ことば
)
とは正反対に、忠相はニコニコしている。
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
そして、さっきどろぼうのかしらが言った、ふしぎな
言葉
(
ことば
)
をおぼえていたものですから、岩の上へのぼって
アラビヤンナイト:03 三、アリ・ババと四十人のどろぼう
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
彼女
(
かのぢよ
)
はレース
糸
(
いと
)
の
編物
(
あみもの
)
の
中
(
なか
)
に
色
(
いろ
)
の
褪
(
さ
)
めた
夫
(
をつと
)
の
寫眞
(
しやしん
)
を
眺
(
なが
)
めた。
恰
(
あたか
)
もその
脣
(
くちびる
)
が、
感謝
(
かんしや
)
と
劬
(
いた
)
はりの
言葉
(
ことば
)
によつて
開
(
ひら
)
かれるのを
見
(
み
)
まもるやうに、
彼女
(
かのぢよ
)
の
心
(
こゝろ
)
は
驕
(
をご
)
つてゐた。
悔
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
厚い
鳥
(
とり
)
の
子紙
(
こがみ
)
に、墨色も濃く、難破船を救助したことは奇特の至りだという
褒
(
ほ
)
め
言葉
(
ことば
)
が書いてありました。
少年と海
(新字新仮名)
/
加能作次郎
(著)
翁
(
おきな
)
はその
通
(
とほ
)
りを
姫
(
ひめ
)
に
傳
(
つた
)
へて、ぜひとも
帝
(
みかど
)
のお
言葉
(
ことば
)
に
從
(
したが
)
ひ、
自分
(
じぶん
)
の
頼
(
たの
)
みをかなへさせてくれといひますと
竹取物語
(旧字旧仮名)
/
和田万吉
(著)
こうのとりは
長
(
なが
)
い
赤
(
あか
)
い
脚
(
あし
)
で
歩
(
ある
)
きまわりながら、
母親
(
ははおや
)
から
教
(
おそ
)
わった
妙
(
みょう
)
な
言葉
(
ことば
)
でお
喋
(
しゃべ
)
りをしていました。
醜い家鴨の子
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
初
(
はじめ
)
から
気質
(
きしつ
)
の
合
(
あ
)
はない
家族
(
かぞく
)
との
折合
(
をりあひ
)
は
日
(
ひ
)
を
追
(
お
)
ふに
従
(
したが
)
つて
円滑
(
ゑんくわつ
)
には
行
(
ゆ
)
かなくなり、
何
(
なに
)
かにつけてお
互
(
たがひ
)
に
顔
(
かほ
)
を
赤
(
あか
)
らめ
言葉
(
ことば
)
を
荒
(
あら
)
くするやうな
事
(
こと
)
が
毎日
(
まいにち
)
のやうになつて
来
(
き
)
たので
吾妻橋
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
これで妻子が生命の大部分といった
言葉
(
ことば
)
の意味だけはわかるであろうが、かくのごとき境遇から起こってくるときどきのできごととその事実は、君のような大船に安乗して
去年
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
思
(
おも
)
ひいつてこういはれた
言葉
(
ことば
)
に、
曾
(
かつ
)
ておもひもしらぬ
感激
(
かんげき
)
をおぼえて、私はしみ/″\とよそのおばさんをみました。
歯
(
は
)
を
黒
(
くろ
)
くそめて
眉
(
まゆ
)
の
青
(
あほ
)
い
人
(
ひと
)
で、その
眼
(
め
)
には
泪
(
なみだ
)
があつた。
桜さく島:見知らぬ世界
(新字旧仮名)
/
竹久夢二
(著)
クリストフは
面目
(
めんぼく
)
を
失
(
うしな
)
って、答える
言葉
(
ことば
)
もなかった。ゴットフリートは
憐
(
あわ
)
れむようにいった。
ジャン・クリストフ
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
ローズ・ブノワさんには、
自分
(
じぶん
)
の家の大きな
犬
(
いぬ
)
のトムと
小
(
ちい
)
さなカナリヤのキュイップの
言葉
(
ことば
)
がちゃんとわかるのです。
実際
(
じっさい
)
、それはローズ・ブノワさんの
思
(
おも
)
っている通りです。
母の話
(新字新仮名)
/
アナトール・フランス
(著)
ドイツでも
曾
(
かつ
)
てラテン
系
(
けい
)
の
言葉
(
ことば
)
を
節制
(
せつせい
)
してなるべく、
自國語
(
じこくご
)
を
使用
(
しよう
)
することを
奬勵
(
せうれい
)
した。
国語尊重
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
(五十六頁)
人間
(
にんげん
)
實
(
じつ
)
にくだらぬもの。と、この
病者
(
びやうしや
)
の
吐
(
は
)
く
言葉
(
ことば
)
の
中
(
うち
)
に
大
(
おほい
)
なる
哲理
(
てつり
)
あり。
罪と罰(内田不知庵訳)
(旧字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
顏差し
覗
(
のぞ
)
きて
猫撫聲
(
ねこなでごゑ
)
、『や、や』と
媚
(
こ
)
びるが如く
笑
(
ゑみ
)
を含みて袖を引けば、今まで
應
(
いらへ
)
えもせず
俯
(
うつむ
)
き居たりし横笛は、引かれし袖を切るが如く打ち拂ひ、忽ち
柳眉
(
りうび
)
を
逆立
(
さかだ
)
て、
言葉
(
ことば
)
鋭
(
するど
)
く
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
チンセイはもともとお人よしであるらしく、丁坊の
言葉
(
ことば
)
にだんだん動かされてきた。
大空魔艦
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
甚兵衛は家に
帰
(
かえ
)
って、その話を
猿
(
さる
)
にいってきかせ、
占
(
うらな
)
い
者
(
しゃ
)
の
言葉
(
ことば
)
を二人で考えてみました。
地獄
(
じごく
)
に
居
(
い
)
るが
訳
(
わけ
)
はないというのが、どうもわかりませんでした。二人は
一晩
(
ひとばん
)
中考えました。
人形使い
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
京都の
人
(
ひと
)
は、「
晴
(
はれ
)
がましい」という
言葉
(
ことば
)
を使う、すなわち東京のいわゆる、「きまりが悪い」の意で、目立つ所に立ち、多数の
環視
(
かんし
)
のもとに出ることを
晴
(
はれ
)
がましいといって
引込
(
ひっこ
)
むが
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
林太郎はある
荒物屋
(
あらものや
)
の
店先
(
みせさき
)
へ立ち、学校でならったていねいな
言葉
(
ことば
)
で聞きました。
あたまでっかち
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
これは
木
(
き
)
は
夏
(
なつ
)
の
間
(
あひだ
)
はさかんに
生育
(
せいいく
)
する、
言葉
(
ことば
)
をかへて
言
(
い
)
へば
幹
(
みき
)
の
内部
(
ないぶ
)
の
細胞
(
さいぼう
)
がどん/\
生長
(
せいちよう
)
するのにたいして
冬
(
ふゆ
)
の
間
(
あひだ
)
はその
生長
(
せいちよう
)
がとまるため、
内部
(
ないぶ
)
の
細胞
(
さいぼう
)
も、そのまゝ、
伸
(
の
)
びないでゐます。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
へい/\
有難
(
ありがた
)
う
存
(
ぞん
)
じます、
何
(
ど
)
うも
折角
(
せつかく
)
のお
厚情
(
なさけ
)
でございますから、
御遠慮
(
ごゑんりよ
)
申上
(
まうしあげ
)
ませぬでお
言葉
(
ことば
)
に
従
(
したが
)
つて、
御免
(
ごめん
)
を
蒙
(
かうむ
)
ります。主「どうもお
人品
(
ひとがら
)
なことだ、
違
(
ちが
)
ふのうー……さア/\
此方
(
こつち
)
へお
入
(
はい
)
り。 ...
大仏餅。袴着の祝。新まへの盲目乞食
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
貴き
言葉
(
ことば
)
も疑はるるなれ——(伊留満喜三郎俄に油売の服装を脱ぎて緑の地に金糸の縁飾をとりたる邪宗門僧侶の職服にかはる。右手に高く金色の十字架像を
翳
(
かざ
)
す。)今までは包みこそ
居
(
ゐ
)
れ
南蛮寺門前
(新字旧仮名)
/
木下杢太郎
(著)
すはこゝろあたりときゝて
主人
(
あるじ
)
の
妻
(
つま
)
大によろこび、子どもらもとも/″\に
言葉
(
ことば
)
をそろへてまづ礼をのべ、その
仔細
(
しさい
)
をたづねければ、
老夫
(
らうふ
)
いふやう、それがし
今朝
(
けさ
)
西山
(
にしやま
)
の
嶺
(
たふげ
)
半
(
なかば
)
にさしかゝらんとせし時
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
言
常用漢字
小2
部首:⾔
7画
葉
常用漢字
小3
部首:⾋
12画
“言葉”で始まる語句
言葉遣
言葉寡
言葉尻
言葉書
言葉通
言葉上
言葉使
言葉哉
言葉敵
言葉癖