“御思召”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おぼしめし58.8%
おおぼしめし11.8%
おんおぼしめし11.8%
おおぼしめ5.9%
おぼしめ5.9%
おんおぼしめ5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたしことへば御自分ごじぶんものにして言葉ことばてさせてくださる御思召おぼしめし有難ありがたうれしいおそろしい、あまりの勿躰もつたいなさになみだがこぼれる
うらむらさき (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
あの方の御思召おおぼしめしは、決してそのやうに御自分ばかり、栄耀栄華をなさらうと申すのではございません。
地獄変 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
(此論吾輩わがはい才をねた誹論はいろん致し候様相聞え候ては不都合に御座候間決して他人へは御吹聴御無用に願奉り候。)老兄御草稿御上木ごじょうぼく成され度き御思召おんおぼしめし一盛事に御座候。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
清らかな一すじの流れと申し、あるいはまたその流れへ御放しになった、何羽とも知れない白鷺しらさぎと申し、一つとして若殿様の奥床しい御思召おおぼしめしのほどが、現れていないものはございません。
邪宗門 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
蓄積して校舎建築費に当つる心算つもりに御座そろ依っては近頃何共なんとも恐縮の至りに存じ候えども本校建築費中へ御寄附被成下なしくださる御思召おぼしめここに呈供仕そろ秘術綱要一部を
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
観音かんのん釈迦しゃか八幡はちまん天神てんじん、——あなたがたのあがめるのは皆木や石の偶像ぐうぞうです。まことの神、まことの天主てんしゅはただ一人しか居られません。お子さんを殺すのも助けるのもデウスの御思召おんおぼしめし一つです。
おしの (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)