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おぼしめし
ふりがな文庫
“
御思召
(
おぼしめし
)” の例文
私
(
わたし
)
が
事
(
こと
)
と
言
(
い
)
へば
御自分
(
ごじぶん
)
の
身
(
み
)
を
無
(
な
)
い
物
(
もの
)
にして
言葉
(
ことば
)
を
立
(
た
)
てさせて
下
(
くだ
)
さる
御思召
(
おぼしめし
)
有難
(
ありがた
)
い
嬉
(
うれ
)
しい
恐
(
おそ
)
ろしい、
餘
(
あま
)
りの
勿躰
(
もつたい
)
なさに
涙
(
なみだ
)
がこぼれる
うらむらさき
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
東照宮の
御思召
(
おぼしめし
)
で公儀におかせられても格別の御挨拶を下さる佐久間勘解由、公儀御用達とはいっても決して町人ではありません。
奇談クラブ〔戦後版〕:15 お竹大日如来
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
貰
(
もら
)
ひ請て候へば
御思召
(
おぼしめし
)
の程は
重々
(
ぢう/\
)
有難く存ずれども此金子は
返納
(
へんなふ
)
仕つりたしと云を佐太夫は
押返
(
おしかへ
)
し夫しきなる
僅
(
わづか
)
の金子を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
その日は御祝の印といって、旦那様の
御思召
(
おぼしめし
)
から、門に立つものには白米と
金銭
(
おかね
)
を施しました。
旧主人
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
井上
様
(
さん
)
の
与重
(
よぢゆう
)
さん
抔
(
など
)
先達
(
せんだつ
)
で相談最中なさうですよ、先生、
何
(
ど
)
うして下ださる
御思召
(
おぼしめし
)
ですか
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
▼ もっと見る
それは明治の諸政一新という
御思召
(
おぼしめし
)
により、四民平等の恩典に浴したためではあるが、西南戦争劇上演のために、薩南の事情を明らかにするには、当時の顕官に接近せざるを得ない。
朱絃舎浜子
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
了休禅坊とは在俗中も出家後も懇意に致居りましたを
手寄
(
たよ
)
りに、御尋致しましたるところ、御隔意無く種々御話し下され、失礼ながら御気象も
御思召
(
おぼしめし
)
も了休御噂の如く珍しき御器量に拝し上げ
雪たたき
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
いつでもできるように思いいたずらに過ごし参らせ候より今となりてあの事も習って置けばよかりしこの事も忘れしと思いあたる事のみ多く困り入り参らせ候 英語の勉強も
御仰
(
おんおお
)
せの
言
(
こと
)
も
有之
(
これあり
)
候えばぜひにと心がけ参らせ候えども机の前にばかりすわり候ては母上様の
御思召
(
おぼしめし
)
もいかがと存ぜられ今しばらくは
小説 不如帰
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
「いえ、御領内から千人の美女を集め、千人から百人を選び、百人から十人を選び、最後の十人のうちから、殿御自身の
御鑑定
(
おめがね
)
で
御思召
(
おぼしめし
)
に叶った美人を一人だけ選び取られるので御座ります」
奇談クラブ〔戦後版〕:10 暴君の死
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「領主の
御思召
(
おぼしめし
)
に反いても」
奇談クラブ〔戦後版〕:09 大名の倅
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
御
常用漢字
中学
部首:⼻
12画
思
常用漢字
小2
部首:⼼
9画
召
常用漢字
中学
部首:⼝
5画
“御思”で始まる語句
御思
御思案
御思惑
御思惟
御思慮