トップ
>
乘
>
のり
ふりがな文庫
“
乘
(
のり
)” の例文
新字:
乗
さるゝも
嫌
(
いや
)
さに
默止
(
もだし
)
居
(
ゐ
)
れば
駕籠舁
(
かごかき
)
共は夫婦に向ひもし旦那
戻
(
もどり
)
駕籠ゆゑ
御安直
(
おやすく
)
參りやす
何卒
(
どうぞ
)
お
乘
(
のり
)
なされといひけるに浪人夫婦は是を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
堤の下で「お
乘
(
のり
)
なさい」と言つたぎり彼は舟中僕に一語を交へなかつたから、僕は何の爲めに徳二郎が此處に自分を伴ふたのか少しも解らない、然し言ふまゝに舟を出た。
少年の悲哀
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
大路
(
おほぢ
)
に出づれば馬車ひきもきらず。羅馬の人を載せたるあり、外國の客を載せたるあり。往くあり、還るあり。こは都の習なる夕暮の
逍遙
(
あそび
)
乘
(
のり
)
といふものにいでたる人々なるべし。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
小
(
こ
)
うたなるかな。ふる
屋
(
や
)
の
軒
(
のき
)
におとづれた。
何
(
なに
)
、
座
(
すわ
)
つて
居
(
ゐ
)
ても、
苗屋
(
なへや
)
の
笠
(
かさ
)
は
見
(
み
)
えるのだが、そこは
凡夫
(
ぼんぷ
)
だ、おしろいと
聞
(
き
)
いたばかりで、
破
(
やれ
)
すだれ
越
(
ごし
)
に
乘
(
のり
)
だして
見
(
み
)
たのであるが、
續
(
つゞ
)
いて
木菟俗見
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
男
(
をとこ
)
はうす
淋
(
さび
)
しき
顏
(
かほ
)
に
笑
(
ゑ
)
みを
浮
(
うか
)
べて
貴孃
(
あなた
)
といふ
事
(
こと
)
も
知
(
し
)
りませぬので、
飛
(
と
)
んだ
我
(
わが
)
まゝの
不調法
(
ぶてうはふ
)
、さ、お
乘
(
のり
)
りなされ、お
供
(
とも
)
をしまする、
嘸
(
さぞ
)
不意
(
ふい
)
でお
驚
(
おどろ
)
きなさりましたろう、
車
(
くるま
)
を
挽
(
ひ
)
くと
言
(
い
)
ふも
名
(
な
)
ばかり
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
掛たる爪折傘に草履取合羽籠等なり
引續
(
ひきつゞい
)
て藤井左京も四人徒士にて長棒の駕籠に
乘
(
のり
)
若黨
(
わかたう
)
四人黒叩き十
文字
(
もんじ
)
鎗
(
やり
)
を持せ長柄傘草履取合羽駕籠等なり少し
後
(
おくれ
)
て山内伊賀亮は
白摘毛
(
しろつみげ
)
の鎗を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
拾
(
ひろ
)
ひ
乘
(
のり
)
だと、
樹
(
き
)
の
下
(
した
)
、
塀續
(
へいつゞ
)
きなぞで、わざ/\
振向
(
ふりむ
)
いて
然
(
さ
)
う
言
(
い
)
つた
事
(
こと
)
さへある。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
何
(
ど
)
うで
我
(
お
)
れは
此樣
(
このやう
)
な
活地
(
いくぢ
)
なし、
馬車
(
ばしや
)
は
思
(
おも
)
ひも
寄
(
よ
)
らぬ
事
(
こと
)
、
此後
(
このご
)
辻車
(
つぢぐるま
)
ひくやら
知
(
し
)
れた
物
(
もの
)
で
無
(
な
)
ければ、
今
(
いま
)
のうち
身
(
み
)
の
納
(
おさま
)
りを
考
(
かんが
)
へて、
利口
(
りこう
)
で
物
(
もの
)
の
出來
(
でき
)
る、
學者
(
がくしや
)
で
好男子
(
いろをとこ
)
で、
年
(
とし
)
の
若
(
わか
)
いに
乘
(
のり
)
かへるが
隨
(
ずゐ
)
一であらう
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
蒙り悦こび身に餘り
勇
(
いさ
)
み進んで下城にこそは及ばれたり
下馬先
(
げばさき
)
には迎の駕籠廻り居て夫に
乘
(
のり
)
徐々
(
しづ/\
)
と歸宅せられたり
頓
(
やが
)
て屋敷近くなりし
頃
(
ころ
)
押
(
おさ
)
へが一人
駈拔
(
かけぬけ
)
て表門よりお歸り/\と呼はれば此を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
乘
部首:⼃
10画
“乘”を含む語句
乘客
乘込
名乘
乘越
船乘
乘掛
上乘
乘出
乘合
乘組
乘馬
打乘
乘換
飛乘
便乘
合乘
乘上
名乘出
乘船
乘客等
...