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じやう
圖らず
迷信家の
信仰心を
喚起し、
或は
又山師輩の
乘ずる
處となつて、
忽ちの
間に
評判大評判『お
穴樣』と
呼び『
岩窟神社』と
唱へ、
參詣人引きも
切らず。
……で、
恩人と
言ふ、
其の
恩に
乘じ、
情に
附入るやうな、
賤しい、
淺ましい、
卑劣な、
下司な、
無禮な
思ひが、
何うしても
心を
離れないものですから、ひとり、
自ら
憚られたのでありました。
其後一高軍は
物の
見事に
復讎を
遂げたであらうが、
若し
未だならば
私は
竊かに
希望して
居るのである、
他日我等が
此孤島を
去つて
日本へ
歸つた
後、
武村兵曹若し
軍艦に
乘じ