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両家
読み方 | 割合 |
りやうけ | 66.7% |
りょうけ | 33.3% |
隔ては
中垣の
建仁寺にゆづりて
汲かはす
庭井の
水の
交はりの
底きよく
深く
軒端に
咲く
梅一木に
両家の
春を
其建物をいへば
松田は
寿仙の
跡也常磐は
萬梅の
跡也今この
両家は
御一
人前四十五銭と呼び、五十銭と呼びて、ペンキ
塗競争硝子張競争軒ランプ
競争に
火花を
散らし
居り
候由に
候。
親戚朋友の注意すべきことなり。
一度び互に婚姻すればただ双方
両家の
好のみならず、親戚の親戚に達して同時に幾家の
歓を共にすべし。
これが
望みどおり
円満に
収まれば
何の
世話はないのでございますが、
月に
浮雲、
花に
風とやら、
何か
両家の
間に
事情があって、
二人は
何うあっても一
緒になることができないのでした。