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両家
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りやうけ
隔ては
中垣の
建仁寺にゆづりて
汲かはす
庭井の
水の
交はりの
底きよく
深く
軒端に
咲く
梅一木に
両家の
春を
其建物をいへば
松田は
寿仙の
跡也常磐は
萬梅の
跡也今この
両家は
御一
人前四十五銭と呼び、五十銭と呼びて、ペンキ
塗競争硝子張競争軒ランプ
競争に
火花を
散らし
居り
候由に
候。
其
旧記の
中に元文五年庚申(今より百年まへ)正月廿三日
暁、
湯沢宿の
枝村
掘切村の
后の山より
雪頽不意に
押落し、
其响百
雷の如く、百姓彦右ヱ門浅右ヱ門の
両家なだれにうたれて家つぶれ
其
旧記の
中に元文五年庚申(今より百年まへ)正月廿三日
暁、
湯沢宿の
枝村
掘切村の
后の山より
雪頽不意に
押落し、
其响百
雷の如く、百姓彦右ヱ門浅右ヱ門の
両家なだれにうたれて家つぶれ