“りょうけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
領家60.0%
両家20.0%
梁家10.0%
良家10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
篠村の領家りょうけには、長々、今日の時節を待っていた引田妙源やそのほかがいた。また一色右馬介について、これまで、さまざま働いてきた者どももいた。
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
これがのぞみどおり円満えんまんおさまればなん世話せわはないのでございますが、つき浮雲むらくもはなかぜとやら、なに両家りょうけあいだ事情じじょうがあって、二人ふたりうあっても一しょになることができないのでした。
開封かいほう東京とうけいの大臣邸では、さい大臣の誕生日となっても、梁家りょうけから祝賀品は、ついにその日になっても届かない。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
黄泥岡こうでいこうに出没したと聞く七人の棗商人なつめあきゅうど、一人の酒売り、また梁家りょうけの裏切り者、青面獣楊志ようし。それらの悪徒を、一人のこらず、十日以内に、からって、東京とうけい押送おうそうせいとの厳達でおざるぞ
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
細君の里方さとかたでは、糟谷をえらい人と思いこみ、なお出世しゅっせする人と信じて、この結婚を名誉めいよと感じてむすめをとつがし、糟谷のほうでもただ良家りょうけの女ということがありがたくて
老獣医 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)