“押送”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おうそう87.5%
おしおく12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
妻子は無事に押送おうそうしたが、帰任するとすぐ、徒の者一人が、「矢崎どのは旅中、上田の妻に不倫なことをしかけた」と訴えて出た。
いよいよ罪人押送おうそうの日となって、開封かいほう奉行所の門を一歩出てきた林冲の姿は、もうこの一と月ほどで肉落ち頬骨あらわれて、足もとすらもなよなよしていた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
五月の潮の、ふくれきった水面は、小松の枝振りの面白い、波けの土手に邪魔もされず、白帆しらほをかけた押送おしおくぶねが、すぐ眼の前を拍子いさましく通ってゆくのが見える。
朱絃舎浜子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)