“おうそう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
押送58.3%
王双16.7%
往相16.7%
鴎窼8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いよいよ罪人押送おうそうの日となって、開封かいほう奉行所の門を一歩出てきた林冲の姿は、もうこの一と月ほどで肉落ち頬骨あらわれて、足もとすらもなよなよしていた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
隴西ろうせい狄道てきどうの生れ、王双おうそう、あざなは子全しぜんと申す者であります」
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかもこの往還の二種の回向えこうを離れては、少なくとも他力教はないのです。いや、単に浄土教のみではありません。一切の仏教は、ことごとくこの往相おうそう還相げんそうとの二つの世界を離れてはないのです。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
林述斎が隅田川の風景を愛して橋場の辺に別墅べっしょを築きこれを鴎窼おうそうと命名したのは文化六年である。その詩集『濹上漁謡』に花時の雑沓をきらって次の如くに言ったものがある。
向嶋 (新字新仮名) / 永井荷風(著)