“おうか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
謳歌84.2%
桜花8.8%
相可3.5%
横禍1.8%
鴎窼1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
口に新時代の女性を謳歌おうかしながら、趣味としては、義太夫節などにある、身を売って夫を養う妻を理想として矛盾を感じない男もあります。
平塚明子(らいてう) (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
そしてあたりが鏡だったせいか、まるで、この部屋一杯に蛾が無類に充満し、あたかも散りしきる桜花おうかのように、春の夢の国のように、美しき眺めであった。
鱗粉 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
保己一ほきいちだん四谷よつや寺町てらまちに住む忠雄ただおさんの祖父である。当時の流言に、次郎が安藤対馬守信睦のぶゆきのために廃立の先例を取り調べたという事が伝えられたのが、この横禍おうかの因をなしたのである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
「別墅ノ谷中ニアル者園ヲ賜春トなづク。多ク春花ヲ植ヱ、氷川ニアル者園ヲ錫秋ししゅうト名ク。多ク秋卉しゅうきウ。しこうシテ石浜ニ鴎窼おうかアリ。溜池ためいけニ八宜アリ。青山ニ聴松アリ。」
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)