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桜花
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おうか
ふりがな文庫
“
桜花
(
おうか
)” の例文
旧字:
櫻花
折しも
弥生
(
やよい
)
の桜時、
庭前
(
にわさき
)
の
桜花
(
おうか
)
は一円に咲揃い、そよ/\春風の吹く
毎
(
たび
)
に、一二輪ずつチラリ/\と
散
(
ちっ
)
て
居
(
お
)
る処は得も云われざる風情。
根岸お行の松 因果塚の由来
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
そしてあたりが鏡だったせいか、まるで、この部屋一杯に蛾が無類に充満し、
恰
(
あたか
)
も散りしきる
桜花
(
おうか
)
のように、春の夢の国のように、美しき眺めであった。
鱗粉
(新字新仮名)
/
蘭郁二郎
(著)
最初
河水
(
かすい
)
の
汎濫
(
はんらん
)
を防ぐために築いた向島の土手に、
桜花
(
おうか
)
の装飾を施す事を忘れなかった江戸人の度量は、都会を電信柱の大森林たらしめた明治人の経営に比して何たる相違であろう。
夏の町
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
春三月、
桜花
(
おうか
)
の候、琵琶の湖水静かである。
南蛮秘話森右近丸
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
いそがしき世は製造所の
煙筒
(
えんとう
)
叢立
(
むらだ
)
つ都市の一隅に当ってかつては
時鳥
(
ほととぎす
)
鳴き
蘆
(
あし
)
の葉ささやき
白魚
(
しらうお
)
閃
(
ひらめ
)
き
桜花
(
おうか
)
雪と散りたる美しき
流
(
ながれ
)
のあった事をも忘れ果ててしまう時、せめてはわが小さきこの著作をして
すみだ川
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
桜
常用漢字
小5
部首:⽊
10画
花
常用漢字
小1
部首:⾋
7画
“桜花”で始まる語句
桜花腊
桜花爛漫
桜花物語