“さくら”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:サクラ
語句割合
50.4%
24.8%
桜花10.3%
佐倉5.1%
作楽2.6%
佐久良1.7%
桜樹1.7%
佐倉炭0.9%
作良0.9%
塩桜0.9%
(他:1)0.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
みちばたのはたけには、うめがあり、さくらがあり、またまつ若木わかぎがありました。
春はよみがえる (新字新仮名) / 小川未明(著)
はるさらば揷頭かざしにせむとひしさくらはなりにけるかも 〔巻十六・三七八六〕 壮士某
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
さくらえだにも、電線でんせんにも、一寸ちよつとまるのもなければ、よこにそれようとするのもない。
番茶話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
りし四ぐわつすゑつかた、さくらりて青葉あをばのかげにふぢ花見はなみといふころ
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
今井君の骨を抱いて、その忘れ形見達と共に、僕が美作みまさか山中の故郷へ帰ったのは、桜花さくらに早い大正六年四月上旬の事であった。
友人一家の死 (新字新仮名) / 松崎天民(著)
今朝良人の見ていた軒の桜花さくらがこぼれてくる。ゆうべ、良人と聞いたであろう屋敷の裏の川波の音が、今宵もひたひたと石垣を打っている。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
佐倉さくらの城主戸田侯が、ふた声ほど呶鳴ったが、内匠頭の耳には通らない。もがきながら、大力の与三兵衛を、ずるッ、ずるっと、三、四尺ほど引きり歩いた。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それから××君と女の間は日毎ひごとに接近したが、そのうちに女は横浜へ帰り、男は東京へ帰っているうちに、男は兵役の関係から演習に引張り出されて三週間ほど佐倉さくらの方へ往っていた。
二通の書翰 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
作楽さくら会へやるものを書く(「一隅」)。書いて居ると、黒磯の鉄道の男だというの頻りに放歌し始める、やがて尺八をふく男もあり、閉口した。
健吉さんに嘱して載せた高徳の肖像画も、元本は津山市院ノ庄の作楽さくら神社に伝わる木像の写しである。
随筆 私本太平記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
大正一年の冬、佐久良さくら書房から一巻として出版したが、それが小冊子にまとめてみた最初の時であった。
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
若手の作者よ、小説家よ!……天晴あっぱれ、と一つあおいでやろうと、扇子を片手に、当時文界の老将軍——佐久良さくら藩の碩儒せきじゅで、むかし江戸のお留守居と聞けば、武辺、文道
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
一団の桜樹さくらが葉になって、根元の土に花びらがひらひらしているところもあった。
巷説享保図絵 (新字新仮名) / 林不忘(著)
⦅そうら、また親爺め、女帝陛下のお供をした時の話をはじめをるぞ!⦆かう、呟やきながらレヴコーは足ばやに、例のたけの低い桜樹さくらにかこまれた、馴染の小家をめざして、心も漫ろに急いでゐた。
「まア佐倉炭さくらだよ!」と思わず叫んだ。
竹の木戸 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
「上等の佐倉炭さくらです」
竹の木戸 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
桜田さくらだ」は、和名鈔の尾張国愛知郡作良さくら郷、現在熱田の東南方に桜がある。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
熱い塩桜さくらの湯を、手にのせて、
かんかん虫は唄う (新字新仮名) / 吉川英治(著)
都の花はまだ少し早けれど、逗子あたりは若葉の山に山桜さくら咲きめて、山また山にさりもあえぬ白雲をかけし四月初めの土曜。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)