“さくら”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:サクラ
語句割合
桜51.5%
櫻25.8%
桜花9.1%
佐倉4.5%
作楽2.3%
佐久良1.5%
桜樹1.5%
佐倉炭0.8%
作良0.8%
塩桜0.8%
山桜0.8%
櫻炭0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「阿父(おとう)さん、これ拗(ちぎ)り立ての桜(さくら)ん実(ぼ)なのよ。埃や毛虫の卵がくつ着いててもいけないから、一粒づつこの水で洗つて召しあがれよ。」
まむかうの黒(くろ)べいも櫻(さくら)がかぶさつて眞白(まつしろ)だ。さつと風(かぜ)で消(け)したけれども、しめた後(あと)は又(また)こもつて咽(む)せつぽい。濱野(はまの)さんも咳(せき)して居(ゐ)た。
火の用心の事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
向島(むかうじま)の武蔵屋(むさしや)の奥座敷(おくざしき)が閑静(しづか)で宜(よ)からう、丁度(ちやうど)桜花(さくら)も散つて了(しま)うた四月(ぐわつ)廿一日(にち)ごろと決したが、其披露文(そのちらし)の書方(かきかた)が誠に面白(おもしろ)い。
落語の濫觴 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
仕切りの唐紙(からかみ)を締(し)めてくれたり、さあ御手をお出しなさいと云って、佐倉(さくら)を埋(い)けた火鉢(ひばち)を勧めてくれたりするうちに、一時昂奮(こうふん)した彼の気分はしだいに落ちついて来た。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
健吉さんに嘱して載せた高徳の肖像画も、元本は津山市院ノ庄の作楽(さくら)神社に伝わる木像の写しである。これは無断で相すまないが豊田稔氏の著「児島高徳皇子論」から転写させていただいた。
随筆 私本太平記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
小説家よ!……天晴(あっぱ)れ、と一つ煽(あお)いでやろうと、扇子を片手に、当時文界の老将軍——佐久良(さくら)藩の碩儒(せきじゅ)で、むかし江戸のお留守居と聞けば、武辺、文道、両達の依田(よだ)学海翁が
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
⦅そうら、また親爺め、女帝陛下のお供をした時の話をはじめをるぞ!⦆かう、呟やきながらレヴコーは足ばやに、例の長(たけ)の低い桜樹(さくら)にかこまれた、馴染の小家をめざして、心も漫ろに急いでゐた。
ちょうど真蔵が窓から見下(みおろ)した時は土竈炭(どがまずみ)を袂(たもと)に入れ佐倉炭(さくら)を前掛に包んで左の手で圧(おさ)え、更に一個(ひとつ)取ろうとするところであったが
竹の木戸 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
「まア佐倉炭(さくら)だよ!」と思わず叫んだ。
竹の木戸 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
「桜田(さくらだ)」は、和名鈔の尾張国愛知郡作良(さくら)郷、現在熱田の東南方に桜がある。その桜という海浜に近い土地の田の事である。或は桜田という地名だという説もある。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
熱い塩桜(さくら)の湯を、手にのせて
かんかん虫は唄う (新字新仮名) / 吉川英治(著)
都の花はまだ少し早けれど、逗子あたりは若葉の山に山桜(さくら)咲き初(そ)めて、山また山にさりもあえぬ白雲をかけし四月初めの土曜。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
奧方(おくがた)は火鉢(ひばち)を引寄(ひきよ)せて、火(ひ)の氣(け)のありやと試(こゝろ)みるに、宵(よひ)に小間使(こまづか)ひが埋(い)け參(まい)らせたる、櫻炭(さくら)の半(なかば)は灰(はひ)に成(な)りて、よくも起(おこ)さで埋(い)けつるは黒(くろ)きまゝにて冷(ひ)えしもあり、烟管(きせる)を取上(とりあ)げて一二服(ふく)
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)