“さくらずみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
佐倉炭80.0%
桜炭20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
自分にびる花やかな色が、新しく活けた佐倉炭さくらずみほのおと共にちらちらと燃え上るのが常であったけれども、時には一面に変色してどこまで行っても灰のように光沢つやを失っていた。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
母はらしたる灰の盛り上りたるなかに、佐倉炭さくらずみの白き残骸なきがらまったきをこぼちて、しんに潜む赤きものを片寄せる。ぬくもる穴のくずれたる中には、黒く輪切の正しきをえらんで、ぴちぴちとける。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
火鉢には桜炭さくらずみかつて、小さな鉄瓶てつびんからは湯気を吐いて居る。
節操 (新字旧仮名) / 国木田独歩(著)