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やまざくら
私の
三浦へ
嫁ぎましたのは
丁度二十歳の
春で
山桜が
真盛りの
時分でございました。
やゝ行って、倒れた楢の大木に腰うちかけ、
一休してまた行く。高原漸く
蹙って、北の
片岨には雑木にまじって
山桜の紅葉したのが見える。
桜花見にはいつも此処へ来る、と関翁語る。
之だけ
讀んだので
此の
言葉の
意義内容が
私の
頭の
中にハツキリして
來た。
大和魂を
表象する、
朝日に
匂ふ
山櫻がコスモポリタン
植物でない
事は
無論である。
“やまざくら”の意味
《名詞》
やまざくら【山桜】
山に咲く桜。
バラ目バラ科サクラ属に属する落葉樹。学名:Cerasus jamasakura。
(出典:Wiktionary)