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山桜
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やまざくら
ふりがな文庫
“
山桜
(
やまざくら
)” の例文
旧字:
山櫻
風
(
かぜ
)
が中へ
吹
(
ふ
)
きこんで
来
(
き
)
てはいけないぞといって
立
(
た
)
てた
関所
(
せきしょ
)
であるはずなのに、どうしてこんなに
通
(
とお
)
り
道
(
みち
)
もふさがるほど、
山桜
(
やまざくら
)
の
花
(
はな
)
がたくさん
散
(
ち
)
りかかるのであろう。
八幡太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
じいさんは、
男
(
おとこ
)
が
残
(
のこ
)
していった、
紙
(
かみ
)
に
包
(
つつ
)
んだくまのいをおしいただいて、
帯
(
おび
)
の
間
(
あいだ
)
にしまいました。
坂
(
さか
)
に、一
本
(
ぽん
)
の
山桜
(
やまざくら
)
があって、
枝
(
えだ
)
が
垂
(
た
)
れてじいさんの
頭
(
あたま
)
の
上
(
うえ
)
にまで
伸
(
の
)
びていました。
手風琴
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
私
(
わたくし
)
の
三浦
(
みうら
)
へ
嫁
(
とつ
)
ぎましたのは
丁度
(
ちょうど
)
二十歳
(
はたち
)
の
春
(
はる
)
で
山桜
(
やまざくら
)
が
真盛
(
まっさか
)
りの
時分
(
じぶん
)
でございました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
やゝ行って、倒れた楢の大木に腰うちかけ、
一休
(
ひとやすみ
)
してまた行く。高原漸く
蹙
(
せま
)
って、北の
片岨
(
かたそば
)
には雑木にまじって
山桜
(
やまざくら
)
の紅葉したのが見える。
桜花
(
さくら
)
見にはいつも此処へ来る、と関翁語る。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
ちょうど
春
(
はる
)
のことで、
奥州
(
おうしゅう
)
を出て
海
(
うみ
)
伝
(
づた
)
いに
常陸
(
ひたち
)
の
国
(
くに
)
へ
入
(
はい
)
ろうとして、
国境
(
くにざかい
)
の
勿来
(
なこそ
)
の
関
(
せき
)
にかかりますと、みごとな
山桜
(
やまざくら
)
がいっぱい
咲
(
さ
)
いて、
風
(
かぜ
)
も
吹
(
ふ
)
かないのにはらはらと
鎧
(
よろい
)
の
袖
(
そで
)
にちりかかりました。
八幡太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
▼ もっと見る
そうそういつか
私
(
わたくし
)
がお
詣
(
まい
)
りしたのは
丁度
(
ちょうど
)
春
(
はる
)
の
半
(
なか
)
ばで、あちこちの
山
(
やま
)
や
森
(
もり
)
には
山桜
(
やまざくら
)
が
満開
(
まんかい
)
でございました。
走水
(
はしりみず
)
は
新井
(
あらい
)
の
城
(
しろ
)
から三四
里
(
り
)
ばかりも
隔
(
へだ
)
った
地点
(
ところ
)
なので、
私
(
わたくし
)
はよく
騎馬
(
きば
)
で
参
(
まい
)
ったのでした。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
山桜
(
やまざくら
)
も散って
筍
(
たけのこ
)
が出る四月の末、熊本城の
囲
(
かこみ
)
が
解
(
と
)
けたので、避難の一家は急いで帰途に就いた。伯父の家から川に
添
(
そ
)
うて一里下れば木山町、二里下ると
沼山津
(
ぬやまづ
)
村。今夜は沼山津
泊
(
とまり
)
の予定であった。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
山桜
(
やまざくら
)
かな。
八幡太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
山
常用漢字
小1
部首:⼭
3画
桜
常用漢字
小5
部首:⽊
10画
“山”で始まる語句
山
山家
山路
山羊
山茶花
山間
山中
山谷
山毛欅
山車