“勿来”の読み方と例文
読み方割合
なこそ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「左様——海岸の景色といっても大抵きまったようなものでござるが、大洗、助川、平潟(ひらかた)、勿来(なこそ)などは相当聞えたものでござんしょう」
大菩薩峠:29 年魚市の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
花吹雪という言葉と同時に、思い出すのは勿来(なこそ)の関である。花吹雪を浴びて駒を進める八幡太郎義家の姿は、日本武士道の象徴かも知れない。
花吹雪 (新字新仮名) / 太宰治(著)
一抹(いちまつ)のかすみの中にあるいは懸崖千仭(けんがいせんじん)の上にあるいは緑圃黄隴(りょくほこうろう)のほとりにあるいは勿来(なこそ)の関(せき)にあるいは吉野の旧跡に、古来幾億万人、春の桜の花を愛(め)でて大自然の摂理(せつり)に感謝したのである
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)