“平潟”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひらかた62.5%
ひらがた37.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「左様——海岸の景色といっても大抵きまったようなものでござるが、大洗、助川、平潟ひらかた勿来なこそなどは相当聞えたものでござんしょう」
大菩薩峠:29 年魚市の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
平潟ひらかたふな番士で、その剣筋、幅もあれば奥ゆきもゆたかに、年配は四十に手のとどく円熟練達の盛年。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
夫人には二人ふたりの幼児と下女を一人ひとり連れさせて、かねて彼が後援もし危急を救ったこともある平潟ひらがたの知人のもとをたよって行けと教えた。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
連日れんじつ風雨ふううでとまった東北線が開通したと聞いて、明治四十三年九月七日の朝、上野うえのから海岸線の汽車に乗った。三時過ぎ関本せきもと駅で下り、車で平潟ひらがたへ。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)