“ひらかた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
枚方58.8%
平潟29.4%
平方5.9%
平瀉5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もう上様うえさま枚方ひらかたあたりまでお上りになった時分であろう、などゝ云うのが聞えて参りましたので、さては御運の強き大将軍にてましますことよ
聞書抄:第二盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
平潟ひらかたふな番士で、その剣筋、幅もあれば奥ゆきもゆたかに、年配は四十に手のとどく円熟練達の盛年。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
東京の近くでは埼玉県南部の平地などに、その時の地名がいくらも残っている。平方ひらかた領家とか指柳さしやなぎ領家などというのがそれで、同種の地域名はまた遠州の御前崎おまえざき附近、その他各地にも分布している。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
朝霧てうむいまだはれず。水車の処に舟をよせて観たり。行々ゆき/\て右淀の大橋を見、左に桂川の落口を見て宮の渡の辺に到て、きりはれ日光あきらかに八幡の山平瀉ひらかたの民家一覧に入て画がけるがごとし。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)