“ひらがた”の漢字の書き方と例文
語句割合
平潟100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夫人には二人ふたりの幼児と下女を一人ひとり連れさせて、かねて彼が後援もし危急を救ったこともある平潟ひらがたの知人のもとをたよって行けと教えた。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
連日れんじつ風雨ふううでとまった東北線が開通したと聞いて、明治四十三年九月七日の朝、上野うえのから海岸線の汽車に乗った。三時過ぎ関本せきもと駅で下り、車で平潟ひらがたへ。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
日の暮に平潟ひらがたの宿に歸つた。湯はぬるく、便所はむさく、魚はあたらしいが料理がまづくて腥く、水を飮まうとすれば潟臭かたくさく、加之しかも夥しい蚊が眞黒にたかる。
熊の足跡 (旧字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)
三時過ぎ關本驛で下り、車で平潟ひらがたへ。
熊の足跡 (旧字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)