“りやうか”の漢字の書き方と例文
語句割合
良家100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
キヤツとさけびてたふるゝを、見向みむきもやらずとほりしは、いうにやさしきひとの、黄楊つげくしくちびるくはへしなり。うらぶれし良家りやうかむすめの、ちゝ病氣いたつきなるに、夜半よはへるみちなりけり。
婦人十一題 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
もつとも柏亭君の滞在は長かつたから良家りやうかの女を見た上の批評だらうが、僕の短い逗留とうりう中では先刻迎へに出てれたホテルの一人ひとり娘を除いたほかに美しいと思ふ女は見当らなかつた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
相当さうたう身柄みがらいへそだつただけに青木さん夫婦ふうふ相方さうはう共に品のいい十人なみ容姿ようし持主もちぬしで、善良ぜんりやう性格せいかくながらまた良家りやうかの子らしい、矜と、いくらかえをるやうな氕質きしつもそなへてゐた。
(旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)