“血紅”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
けつこう33.3%
ちべに33.3%
くれない16.7%
けっこう16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
坂上なる巡査派出所のともしむなし血紅けつこうの光を射て、下り行きし男の影も、取残されし女の姿もつひに見えず。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
血紅ちべにに染みし指をもて
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
見廻すと、向うの薬屋の軒に、真赤な電灯が大きい紅玉石ルビーのように、血紅くれないの光を夜の街に投げて居ります。
青い眼鏡 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
ワグナーの伝記を瞥見べっけんするといたいけな少年時代から、天下を敵としてたたかった中年期、功成り名げた晩年に至るまでそれは一篇血紅けっこうの奮闘史であり、獅子ししの魂のあがきであり
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)