ずきん)” の例文
王侍御は王給諌に逢おうと思って客の前へ着てゆくずきんうわぎをさがしたが、二つとも見つからないので、すぐ出ることができなかった。
小翠 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
傍には秋壑の寵姫ちょうきが綺麗に着飾ってたくさん坐っていた。欄干の下を一艘の小舟が通って往ったが、舟の中には二人の黒いずきんをつけて白い服を著た美少年が乗っていた。それを見つけた女の一人は
緑衣人伝 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
坐っている者の一人は黄な衣服を着、一人は白い衣服を着ていたが、頭の上のずきんは皆黒かった。
汪士秀 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
八、九年してから成が忽然こつぜんとして周の所へ来た。それは黄なずきんかぶり鶴の羽で織ったしょうを着た、巌壁のそびえたったような道士姿であった。周は大いに喜んでうでっていった。
成仙 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)