“襄邑”の読み方と例文
読み方割合
じやういふ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
われく。——正始せいしとき中山ちうざん周南しうなんは、襄邑じやういふちやうたりき。一日あるひづるに、もん石垣いしがき隙間すきまから、大鼠おほねずみがちよろりとて、周南しうなんむかつてつた。此奴こいつ角巾つのづきん帛衣くろごろもしてたとふ。
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ふとひとしく、ひつくりかへつて、ねずみがころつとんだ。同時どうじに、づきんきものえてつた。襄邑じやういふちやう、そのとき思入おもいれがあつて、じつとると、つね貧弱ひんじやくねずみのみ。周南壽しうなんいのちながし。とふのである。
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)