とこしへ)” の例文
うちこそ、みねくもに、たにかすみに、とこしへふうぜられて、自分等じぶんら芸術げいじゆつかみ渇仰かつがうするものが、精進しやうじんわしつばさらないでは、そま山伏やまぶし分入わけいこと出来できぬであらう。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
しかも、かまとこしへれぬところをりから枯葉かれはなかいて、どんよりとかすみけたみづいろは、つて、さま/″\の姿すがたつて、それからそれへ、ふわ/\とあそびにる、いたところの、あの陽炎かげらふ
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)