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長
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とこしへ
来て
見ぬ
内こそ、
峯は
雲に、
谷は
霞に、
長に
封ぜられて、
自分等、
芸術の
神に
渇仰するものが、
精進の
鷲の
翼に
乗らないでは、
杣山伏も
分入る
事は
出来ぬであらう。
然も、
鎌は
長に
入れぬ
処、
折から
枯葉の
中を
透いて、どんよりと
霞の
溶けた
水の
色は、
日の
出を
待つて、さま/″\の
姿と
成つて、
其から
其へ、ふわ/\と
遊びに
出る、
到る
処の、あの
陽炎が