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長
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なげ
ふりがな文庫
“
長
(
なげ
)” の例文
サア、夏のことだ、
前口上
(
まえこうじょう
)
が
長
(
なげ
)
えと、芸が腐らあ。ハッ、お美夜太夫! お美夜ちゃん! とくらア。ヘッ、のんきなしょうべえだネ
丹下左膳:03 日光の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
「なア、東作、夜は
長
(
なげ
)
え、まず
御輿
(
みこし
)
を据えて飲むがいい。——そのうちにはお富も、一と晩経てば、一と晩だけ年を取るというものだ」
銭形平次捕物控:075 巾着切りの娘
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
仙「己は通りがゝりのものだが、弱い町人を
掴
(
つか
)
めえて嚇しやアがッて、
長
(
なげ
)
えのを振り廻わし、斬るの
殴
(
は
)
るのッて、ヤイ此の
侍
(
さむれえ
)
、
殴
(
なぐ
)
り付けるぞ」
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「これあ盛り場から
拾
(
ひ
)
らって
来
(
く
)
んだ。別荘町だら
長
(
なげ
)
えのが落ちてるッテッケンド、
俺
(
おら
)
、行ったコタネエ」
老巡査
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
「どうのこうのと、
話
(
はな
)
せば
長
(
なげ
)
え
訳合
(
わけあい
)
だが、
手
(
て
)
ッ
取早
(
とりばや
)
くいやァ、おいらァ
金
(
かね
)
が
入用
(
いりよう
)
なんだ」
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
▼ もっと見る
今の話のようなすげえところを
拵
(
こさ
)
えといて、その物欲しそうな
面
(
つら
)
の外国の金持ちを集めてしこたまふんだくって一晩引っ張り廻そう——てのが、つまり、これあわたしの、
長
(
なげ
)
えあいだの、ま
踊る地平線:06 ノウトルダムの妖怪
(新字新仮名)
/
谷譲次
(著)
……そんではい、夜さり、夜ばいものが、寝床を
覗
(
のぞ
)
くと、いつでもへい、
白蛇
(
しろへび
)
の
長
(
なげ
)
いのが、嬢様のめぐり廻って、のたくるちッて、現に、はい、目のくり球廻らかいて火を吹いた
奴
(
やつ
)
さえあっけえ。
夜叉ヶ池
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「小仏越えの道は
長
(
なげ
)
え……」
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
長
(
なげ
)
エ肩掛
ランボオ詩集
(新字旧仮名)
/
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー
(著)
「橋がかりは
長
(
なげ
)
えやな、バッタリバッタリ
呂律
(
ろれつ
)
の廻らねえような足取りで歩くのは、江戸中捜したって、八五郎の外にはねえ」
銭形平次捕物控:085 瓢箪供養
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
新「なんだ、エヽ
長
(
なげ
)
え夢を見るもんだ、迷子札は、お、有る/\、
何
(
なん
)
だなア、え、おい
若衆
(
わかいしゅ
)
/\、咽喉は
何
(
なん
)
ともねえか」
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
長
(
なげ
)
エ鼻をヨ
ランボオ詩集
(新字旧仮名)
/
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー
(著)
子供を連れて年寄が
敵討
(
かたきぶち
)
に行くだから、一角の行方が知んなえば
何時
(
いつ
)
帰
(
けえ
)
って来るか知んなえ、
長
(
なげ
)
え旅で死ななえともいわれなえ、是ア己が形見だから
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
婆アさまは
何処
(
どこ
)
まで烟草を
買
(
け
)
えに往ったんだろう尤も
要
(
い
)
らないのだ、
人払
(
ひとばれ
)
えの為に買えに遣ったんだが
余
(
あんま
)
り
長
(
なげ
)
えなア
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
安「そう旨く逃げられりゃア好いが、
昨夜
(
ゆうべ
)
で
覚
(
おべ
)
えが有りやす、
恟
(
びっく
)
りして、どんと腰が抜けちまッて、あの
長
(
なげ
)
え
永代橋
(
ええてえ
)
を這い続けに這って逃げたくれえだからね」
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
はい、それに相違ございません、どうも眼ばかり出して、
長
(
なげ
)
え物を
突差
(
つッさ
)
しまして、あの檜木山の間から出て来た……、怪しい奴と思えやして見ているうち、犬を
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
長
(
なげ
)
え間
助
(
すけ
)
に行ってるが、喧嘩どころか大きい声をして呼んだ事もねえ……
己
(
おれ
)
を可愛がって、近所の人が本当の
兄弟
(
きょうでえ
)
でも
彼
(
あ
)
アは出来ねえと感心しているくれえだのに
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
仙台河岸へ船をもやって一服
喫
(
や
)
ってると、船の中へザブリと水が跳ね込んだから、何だと思って苫を
撥
(
は
)
ねて向うを見ると、頭巾を冠った侍が
長
(
なげ
)
えのを
引抜
(
ひっこぬ
)
いて立って
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
揚物
(
あげもの
)
が
解
(
わか
)
るか、
揚物
(
あげもの
)
てえと
素人
(
しらうと
)
は
天麩羅
(
てんぷら
)
だと思ふだらうが、
長
(
なげ
)
えのを
漸々
(
だん/″\
)
詰
(
つ
)
めたのを
揚物
(
あげもの
)
てえのだ、それから早く
掛物
(
かけもの
)
を出して見せなよ、
破
(
やぶ
)
きアしねえからお見せなせえ
にゆう
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
奥の六畳へ通して長々と昔噺が始まったんだ、鳶頭お前がまだ年の
行
(
ゆ
)
かねえ時分から
当家
(
うち
)
へ
出入
(
でいり
)
をするねと仰しゃるから、左様でござえます、
長
(
なげ
)
え間色々お世話になりますんで
闇夜の梅
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
話しゃア
長
(
なげ
)
えことですが、一昨年の
秋中
(
あきじゅう
)
、旦那が越後へお出でなすったと聞きやして、
後
(
あと
)
を
慕
(
した
)
って
参
(
めえ
)
りやして、散々
此処
(
こゝ
)
らあたりを捜しましたが、さっぱり行方が分りませんので
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
清「さ云えよ、云わねえと
痛
(
いて
)
えめをさせるぞ、誰か太っけえ棒を持って来い、
角
(
かど
)
のそれ六角に削った棒があったっけ、なに
長
(
なげ
)
え…切って
来
(
こ
)
う……うむ
宜
(
よ
)
し…さ野郎、これで
打
(
ぶ
)
つが何うだ」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
亥「えゝもう
此処
(
こゝ
)
で
宜
(
よろ
)
しゅうござります、
御新造
(
ごしんぞ
)
様永々お世話になりましたが、
明日
(
あした
)
私
(
わっち
)
やア遠方へまいります、また
長
(
なげ
)
えことお目にかゝれません、へえ、ご、ご御機嫌よう、左様なら……」
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
私
(
わし
)
毎日々々
炭車
(
すみイくるま
)
に積んで青山へ
往
(
ゆ
)
きやんすが、
押原横町
(
おしはらよこちょう
)
のお組屋敷へは車を
曳込
(
ひきこ
)
む事が出来やしねえから、横町へ車を待たして置いて、
彼所
(
あすこ
)
から七八町の
長
(
なげ
)
い間
炭
(
すみイ
)
担いで
往
(
ゆ
)
きやんすのだが
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
少
(
ちい
)
さい時分に
両親
(
ふたおや
)
が
亡
(
なく
)
なってしまい、知る人に連れられて此の
美作国
(
みまさかのくに
)
へ
参
(
めえ
)
って、
何処
(
どこ
)
と云って身も定まりやしねえで居ましたが、縁有って五年
前
(
あと
)
当家
(
こゝ
)
へ奉公に
参
(
めえ
)
りまして、
長
(
なげ
)
え間お世話になり
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
猟「それが
汝
(
われ
)
が名けえ、馬鹿に
長
(
なげ
)
え名だなア」
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
長
常用漢字
小2
部首:⾧
8画
“長”を含む語句
長椅子
成長
生長
長老
身長
船長
長閑
年長
長生
村長
長刀
酋長
長男
長座
長病
年長者
長者
長夜
長髯
長尻
...