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長
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とこ
ふりがな文庫
“
長
(
とこ
)” の例文
妻の墓はいま下谷谷中の天王寺墓地にあり、その墓碑の表面には私の咏んだ句が二つ亡妻への
長
(
とこ
)
しなえの感謝として深く深く刻んであります。
牧野富太郎自叙伝:01 第一部 牧野富太郎自叙伝
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
逝
(
ゆ
)
ける日は追えども帰らざるに逝ける事は
長
(
とこ
)
しえに暗きに葬むる
能
(
あた
)
わず。思うまじと誓える心に
発矢
(
はっし
)
と
中
(
あた
)
る古き火花もあり。
薤露行
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
長
(
とこ
)
しなへに空の日の光といふものを遮られ、酷薄と貧窮と恥辱と飢餓の中に、年少脆弱、然も不具の身を以て、
健気
(
けなげ
)
にも単身寸鉄を帯びず、眠る間もなき不断の苦闘を持続し来つて
雲は天才である
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
露ほどの恨みも
長
(
とこ
)
しへに解くることなく人を
毀
(
そこな
)
はんと思ふ。
哀詞序
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
美くしく優しく
長
(
とこ
)
しなえにもだして横わる小さい姿の——
悲しめる心
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
▼ もっと見る
盾の
真中
(
まんなか
)
が五寸ばかりの円を描いて浮き上る。これには怖ろしき
夜叉
(
やしゃ
)
の顔が
隙間
(
すきま
)
もなく
鋳
(
い
)
出
(
いだ
)
されている。その顔は
長
(
とこ
)
しえに天と地と中間にある人とを
呪
(
のろ
)
う。
幻影の盾
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
ヲートルローの大戦に誤つて流弾の為めに一眼を失ひ、却つて一段秋霜烈日の厳を加へた筈のナポレオン・ボナパルトは、既に
長
(
とこ
)
しなへに新田耕助の仰ぎ見るべからざるものとなつたのである。
雲は天才である
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
永続する以上は幾多の『猫』と、幾多の『漾虚集』と、幾多の『鶉籠』を出版するの希望を有するがために、余は
長
(
とこ
)
しへにこの神経衰弱と狂気の余を見棄てざるを祈念す。
『文学論』序
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
ヲートルローの大戰に誤つて流彈の爲めに一眼を失なひ、却つて一段秋霜烈日の嚴を加へた筈のナポレオン・ボナパルトは、既に
長
(
とこ
)
しなへに新田耕助の仰ぎ見るべからざるものとなつたのである。
雲は天才である
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
一里を
隔
(
へだ
)
てても、そこと
指
(
さ
)
す
指
(
ゆび
)
の先に、引っ着いて見えるほどの
藁葺
(
わらぶき
)
は、この女の家でもあろう。天武天皇の落ちたまえる昔のままに、
棚引
(
たなび
)
く
霞
(
かすみ
)
は
長
(
とこ
)
しえに
八瀬
(
やせ
)
の山里を封じて
長閑
(
のどか
)
である。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
捕われて遠き国に、行くほどもあらねば、この手にて君が墓を
掃
(
はら
)
い、この手にて
香
(
こう
)
を
焚
(
た
)
くべき折々の、
長
(
とこ
)
しえに尽きたりと思いたまえ。生ける時は、
莫耶
(
ばくや
)
も我らを
割
(
さ
)
き難きに、死こそ
無惨
(
むざん
)
なれ。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
長
常用漢字
小2
部首:⾧
8画
“長”を含む語句
長椅子
成長
生長
長老
身長
船長
長閑
年長
長生
村長
長刀
酋長
長男
長座
長病
年長者
長者
長夜
長髯
長尻
...