“相聳”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あいそび66.7%
あひそび33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あの牢屋のあるところと、自分たちの立っているところの間には、絶対的の岩角が相聳あいそびえ立っていることにはじめて気がついたのです。
大菩薩峠:35 胆吹の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
日日にちにち、報知の二大新聞が街を隔てて相聳あいそびえている。それに近く東京朝日も時事も宏壮な家屋を新築した。大きな新聞社は皆丸の内に集まって来る勢いが見える。
丸の内 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
……おとやりだけ中空なかぞら相聳あひそびえて、つき太陽むかふるとく……建物たてものはさすがに偉大おほきい。——おぼろなかばかりはびこつたうし姿すがたも、ゆかはしねずみのやうにえた。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)