恐怖おずおず)” の例文
ちと、恐怖おずおずの形で、先ず玄関をのぞいて、書生が燈下に読書するのを見て、またお邪魔に、と頭から遠慮をして、さて、先生は、と尋ねると、前刻御外出。奥様おくさんは、と云うと、少々御風邪の気味。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)