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恐怖
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こわ
ふりがな文庫
“
恐怖
(
こわ
)” の例文
廊下人無き処にて秀は読過一遍、「ああ、そうだ。おお、
恐怖
(
こわ
)
いことね。早速お暇を頂こう。ちょうど可い
久濶
(
ひさしぶり
)
で
祖母様
(
おばあさん
)
の顔も見られる。」
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
一個
(
ひとつ
)
から
二個
(
ふたつ
)
、三個という順序に、矢つぎ早に打つのが得意でそれが敵をして一番
恐怖
(
こわ
)
がらせるのであった。
幼年時代
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
お前方は月並月並というて大変
恐怖
(
こわ
)
がって居るが
己
(
お
)
れなどは月並からやって来たのだから、もう月並になろうとしてもなれんので恐怖くも何んともない、月並を
子規と和歌
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
住職の老人には私は
平時
(
いつ
)
も
顔馴染
(
かおなじみ
)
なので、この
時談
(
はなし
)
の
序
(
ついで
)
に、先夜見た
談
(
はなし
)
をすると、老僧は
莞爾
(
にっこり
)
笑いながら、
恐怖
(
こわ
)
かったろうと、いうから、私は別にそんな感も
起
(
おこ
)
らなかったと答えると
子供の霊
(新字新仮名)
/
岡崎雪声
(著)
そんなに
魘
(
おび
)
える位なら、そんな
恐怖
(
こわ
)
い家の近くへ来なけあいいにと思った。
山羊髯編輯長
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
▼ もっと見る
貴方がちゃんと始末をつけておいて下すったら、私だって、あんなところで醜体を演じなくっても済んだんですわ。無気味な、汚ない、ああ思ってもぞっとする。何という
恐怖
(
こわ
)
い事だったでしょう。
耳香水
(新字新仮名)
/
大倉燁子
(著)
美人は鉄を
労
(
いたわ
)
りて、「お前、何悪いことをしやったえ。お丹はあの通り
気短
(
きみじか
)
だから
恐怖
(
こわ
)
いよ。私が
詫
(
わび
)
をしてあげる。」
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
こんの
兄哥
(
あにき
)
もそういうし、乗組んだ理右衛門
徒
(
でえ
)
えも、姉さんには内証にしておけ、話すと
恐怖
(
こわ
)
がるッていうからよ。
海異記
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「……まあ、
厭
(
いや
)
じゃないかね、それでベソを掻いたんだね、無理はないよ、
恐怖
(
こわ
)
いわねえ。」
海異記
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
推量して下さいまし、
愛想尽
(
あいそづか
)
しと思うがままよ、鬼だか
蛇
(
じゃ
)
だか知らない男と一つ処……せめて、
神仏
(
かみほとけ
)
の前で輝いた、あの、光一ツ
暗
(
やみ
)
に無うては
恐怖
(
こわ
)
くて死んでしまうのですもの。
菎蒻本
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
おら
堪
(
たま
)
んなくなって、ベソを掻き掻き、おいおい
恐怖
(
こわ
)
くって泣き出したあだよ。
海異記
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
今でも廊下へ幽霊が出ると謂って、婦人方を
恐怖
(
こわ
)
がらせた奴よ。
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
いやもう
生得
(
しょうとく
)
大嫌
(
だいきらい
)
、
嫌
(
きらい
)
というより
恐怖
(
こわ
)
いのでな。
高野聖
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
いやもう
生得
(
しやうとく
)
大嫌
(
だいきらひ
)
、
嫌
(
きらひ
)
といふより
恐怖
(
こわ
)
いのでな。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「
恐怖
(
こわ
)
いよう。」
陽炎座
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“恐怖”の解説
恐怖(きょうふ)、または恐れ(おそれ)(en: fear)は、動物や人間のもつ感情の一つで、こわいと思うことやその気持ち。
(出典:Wikipedia)
恐
常用漢字
中学
部首:⼼
10画
怖
常用漢字
中学
部首:⼼
8画
“恐怖”で始まる語句
恐怖心
恐怖症
恐怖王
恐怖的
恐怖紛
恐怖事件
恐怖戦慄