恐怖おっかな)” の例文
何もそう、顔色がんしょくを変えて恐怖おっかながる事もありますめえ。病気で苦しんでる処を介抱してやったといえばそれ迄のことだ。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そんなに恐怖おっかながる程の事もないようだね。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
伯爵は苦笑にがわらい。「うふふふ、わし如燕じょえんになさる。そういうことをいわるると恐怖おっかない談話をするぞ、怪談を。」とおおする折しも、庭にて犬の鳴く声しきりなり。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
おら恐怖おっかなかったのなんのって、お前様対手むこうが天狗だと名告なのるからたまるめえじゃねえか、いまだにふるいが留まらねえや。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
恐怖おっかなくはないと言えば
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)