“危坐(きざ)” の例文
只管(ひたすら)写真機械を携(たづさ)へ来らざりしを憾(うら)むのみ、愈(いよ/\)溯れば愈(いよ/\)奇にして山石皆凡ならず、右側の奇峰(きばう)を超(こ)へて俯視(ふし)すれば、豈図(あにはか)らんや渓間(けいかん)の一丘上文珠(もんじゆ)菩薩の危坐(きざ)せるあり
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
曰(いわ)く、丁晋公臨終前半月、已(すで)に食(くら)はず、但(ただ)香を焚(た)いて危坐(きざ)し、黙して仏経を誦(じゆ)す、沈香の煎湯(せんたう)を以て時々(じゞ)少許(せうきよ)を呷(あふ)る、神識乱れず、衣冠を正し、奄然(えんぜん)として化し去ると。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
危坐(きざ)兀坐(こつざ)賓主いづれや簟(たかむしろ)
五百句 (新字旧仮名) / 高浜虚子(著)