“豈図”の読み方と例文
読み方割合
あにはか100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
豈図あにはからんやぎつけていたばかりでなく、道楽者の名を博しているSの口吻こうふんから察すると、奴等は私たちを夫婦であるとは信じないで
痴人の愛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
新撰組というから、鬼をまなすで食うような豪傑ばかり集まっているのかと思っていると、豈図あにはからんやその大将が、歳どんであろうとは……
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
只管ひたすら写真機械をたづさへ来らざりしをうらむのみ、いよ/\溯ればいよ/\奇にして山石皆凡ならず、右側の奇峰きばうへて俯視ふしすれば、豈図あにはからんや渓間けいかんの一丘上文珠もんじゆ菩薩の危坐きざせるあり
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)