“あにはか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
豈計66.7%
豈図23.8%
豈斗4.8%
豈料4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
豈計あにはからんやある場合には、そんな社会上の地位を得て相当の財産を有しておればこそ訳がわからないのである
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
新撰組というから、鬼をまなすで食うような豪傑ばかり集まっているのかと思っていると、豈図あにはからんやその大将が、歳どんであろうとは……
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
黒縮くろちりつくりでうらから出て来たのは、豈斗あにはからんや車夫くるまやの女房、一てうばかりくと亭主ていしが待つてて、そらよと梶棒かぢぼう引寄ひきよすれば、衣紋えもんもつんと他人行儀たにんぎようぎまし返りて急いでおくれ。
もゝはがき (新字旧仮名) / 斎藤緑雨(著)
先般松平越中守依願帰国被仰候処豈料あにはかラン闕下ニ向ツテ発砲始末全ク反逆顕然不得止速ニ桑城退治ノ折柄過ル二十一日石川宗十郎ノ家来ニ托シ歎願ノ趣有之旁々万之助並ニ重臣一同浪花ヨリ分散ノ諸兵ヲ引連レ四日市本営ヘ罷出御処置可承うけたまわるべくトノコト
乱世 (新字新仮名) / 菊池寛(著)