“兀坐”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こつざ75.0%
ごつざ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
予は病に余儀なくせられて、毎夜半およそ一時間がほど、床上に枯坐するならひなりき。その夜もいつもの頃、目覚めて床上に兀坐こつざしぬ。
予が見神の実験 (新字旧仮名) / 綱島梁川(著)
我眼豆の如く、葡萄ぶだうの如くにして未だこれを發見せず。さいはひに今人が文を論じたる文數篇をたれば、一日千朶山房せんださんばう兀坐こつざして、いさゝか又これを論ず。
柵草紙の山房論文 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
あるいは修業のほか余事なく学窓に兀坐ごつざする青年の書生もその机上に微睡を催すときには、忽然こつぜんとしてわが邦の将来を夢みることもあらん。
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
一、空想によりて俳句を得んとするには、兀坐ごつざ瞑目めいもくして天上の理想界をえがき出すも可なり。机頭きとう手炉しゅろようして過去の実験を想ひ起すも可なり。
俳諧大要 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)