“俯瞰”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふかん76.9%
みおろ21.2%
みお1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もし、時の大河の外にいて、大きな俯瞰をする者があるとしたら、そんな婦女子から堂上のすべてをもくるめた人々の浮游をながめて
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
の顔が泛び……友達たちの顔……その懐かしい故国への途々埃及阿剌比亜あたりの沙漠や、ペルシャ湾印度洋の白波を、雲海遥かの下に俯瞰しながら
仁王門 (新字新仮名) / 橘外男(著)
彼が止めているにもかかわらず、上の者どもは藤蔓にすがったり、根笹を頼りにして道もない傾斜を手長猿のようにがって降りてくる。そして、一応渓流のあたりを俯瞰ろしてから
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)