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差俯
ふりがな文庫
“差俯”の読み方と例文
読み方
割合
さしうつむ
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さしうつむ
(逆引き)
今、この瞳に宿れる
雫
(
しずく
)
は、母君の
御情
(
おんなさけ
)
の露を取次ぎ参らする、
乳
(
ち
)
の
滴
(
したたり
)
ぞ、と
袂
(
たもと
)
を傾け、差寄せて、
差俯
(
さしうつむ
)
き、はらはらと落涙して
草迷宮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
又思いがけない殿様の御意に驚き、顔を
赧
(
あか
)
らめて
差俯
(
さしうつむ
)
いて居りますを、奥方は気の毒に思召して
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
満枝は
忽
(
たちま
)
ち声を
斂
(
をさ
)
めて、物思はしげに
差俯
(
さしうつむ
)
き、莨盆の
縁
(
ふち
)
をば
弄
(
もてあそ
)
べるやうに
煙管
(
きせる
)
もて
刻
(
きざみ
)
を打ちてゐたり。折しも電燈の光の
遽
(
にはか
)
に
晦
(
くら
)
むに驚きて顔を
挙
(
あぐ
)
れば、又
旧
(
もと
)
の如く
一間
(
ひとま
)
は
明
(
あかる
)
うなりぬ。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
差俯(さしうつむ)の例文をもっと
(7作品)
見る
差
常用漢字
小4
部首:⼯
10画
俯
漢検1級
部首:⼈
10画
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