トップ
>
事
>
こつ
ふりがな文庫
“
事
(
こつ
)” の例文
『早く
歸
(
けえ
)
つて寢る
事
(
こつ
)
た。
恁麽
(
こんな
)
時何處ウ
徘徊
(
うろつ
)
くだべえ。天理樣拜んで赤痢神が
取附
(
とつつ
)
かねえだら、ハア、何で醫者藥が
要
(
い
)
るものかよ。』
赤痢
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
この図を
視
(
み
)
ながら、ちょんぼり
髯
(
ひげ
)
の亭主が、「えへへ、ご
壮
(
さかん
)
な
事
(
こつ
)
だい。」
勢
(
いきおい
)
の趣くところ、とうとう袴を
穿
(
は
)
いて、辻の角の(
安旅籠
(
やすはたご
)
)へ
薄紅梅
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
それには及ばんと云ふのに、是非浜まで見送ると言うで、気の毒なと思うてをつたら、僕を送るのを名として君達は……
怪
(
け
)
しからん
事
(
こつ
)
たぞ。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
「トいうが
畢竟
(
つま
)
るとこ、これが奥だからの
事
(
こつ
)
サ。私共がこの位の時分にゃア、チョイとお
洒落
(
しゃらく
)
をしてサ、
小色
(
こいろ
)
の一ツも
掙了
(
かせい
)
だもんだけれども……」
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
ゾラの小説「土」に、ある
慾深
(
よくふか
)
の若い百姓が雹に降られて天に向って
拳
(
こぶし
)
をふり上げ、「何ちゅう
事
(
こつ
)
をしくさるか」と
怒鳴
(
どな
)
るところがあるが、無理はない。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
▼ もっと見る
「へえ、大けな體して、おまわりさんみたいな髯はやした男が、御酒もよう飮めへんのか。そんな
事
(
こつ
)
て、御役所だか病院だか知らんが、よう勤まるもんですな。」
大阪の宿
(旧字旧仮名)
/
水上滝太郎
(著)
「よかよか、人ん
事
(
こつ
)
心配せんちゃよか、金持ちどもは
卑俗
(
げさ
)
くしなん、構いなはらんがよかたい。」
フレップ・トリップ
(新字新仮名)
/
北原白秋
(著)
長「にゆうを知らんか、
道具商
(
だうぐや
)
の
御飯
(
おまんま
)
を
喰
(
く
)
つてゝ「にゆう」を知らん
奴
(
やつ
)
もねえもんだ。弥「アハヽヽ
何
(
なん
)
の
事
(
こつ
)
た。長「
瑾
(
きず
)
が
出来
(
でき
)
たと
云
(
い
)
つては
余
(
あんま
)
り
素人染
(
しらうとじみ
)
るから、
瑾
(
きず
)
を「にゆう」と
云
(
い
)
ふが
道具商
(
どうぐや
)
の
通言
(
あたりまへ
)
だ。
にゆう
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
『早く
帰
(
けえ
)
つて寝る
事
(
こつ
)
た。
恁麽
(
こんだ
)
時何処ウ
徘徊
(
うろつ
)
くだべえ。天理様拝んで赤痢神が
取付
(
とツつ
)
かねえだら、ハア、何で
医者
(
いしや
)
薬
(
くすり
)
が要るものかよ。』
赤痢
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「大きな聲出してつまらん事いふて濟んまへん。さぞ御きゝ苦しい
事
(
こつ
)
ておましたやろ。」
大阪の宿
(旧字旧仮名)
/
水上滝太郎
(著)
わしあ、よか
事
(
こつ
)
した。今日たい。小樽へ帰って
来
(
く
)
っと馬車ん一台
居
(
お
)
ったもんな。
フレップ・トリップ
(新字新仮名)
/
北原白秋
(著)
文三は覚えずも
莞然
(
にっこり
)
、「それは至極
好
(
い
)
い
事
(
こつ
)
だ」ト言ッてまた莞然。
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
『
彼奴
(
あいつ
)
の
事
(
こつ
)
た、橋の方へでも行つてブラ/\してるだらう。それより俺は頭が痛くて
為様
(
しやう
)
がないから、寝かして呉れよ。』
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「こん人酔うとる。もうそげんか
事
(
こつ
)
いわんちゃよか。」Yは元気だ。
フレップ・トリップ
(新字新仮名)
/
北原白秋
(著)
「えらい申譯の無い
事
(
こつ
)
てして……」
大阪の宿
(旧字旧仮名)
/
水上滝太郎
(著)
阿諛
(
おべつか
)
を使はんのが一つぢや。
却々
(
なか/\
)
頑としたところがある。そいから、我々新聞記者の通弊たる自己廣告をせん
事
(
こつ
)
ちや。
我等の一団と彼
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
だがねお八重さん、お定さんもだ、まあ
熟
(
よつ
)
く考へてみる
事
(
こつ
)
たね。俺は奈何でも構はねえが、彼方へ行つてから
後悔
(
あとくやみ
)
でもする樣ぢや、
貴女方
(
あんたがた
)
自分の
事
(
こつ
)
たからね。
天鵞絨
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
『それや
不可
(
いかん
)
。止せ、後藤君。自殺は弱い奴等のする
事
(
こつ
)
た。……死ぬまで
行
(
や
)
れ。
否
(
いや
)
、殺されるまでだ。……』
漂泊
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
偸む。のう文明の盜賊とは奴等の
事
(
こつ
)
ちや。社會の毒蟲ぢや。我輩不敏といへども奴等よりはまだ高潔な心をもつとる。學問をせなんだ者は眞に爲樣がないなあ。
我等の一団と彼
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
だがねえお八重さん、お定さんもだ、まあ
熟
(
よつ
)
く考へて見る
事
(
こつ
)
たね。俺は
奈何
(
どう
)
でも構はねえが、彼方へ行つてから後悔でもする様ぢや、
貴女方
(
あんたがた
)
自分の
事
(
こつ
)
たからね。
天鵞絨
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
『あ、陸奥ですか。あれには僕も一度乗ツた事がある。
余程
(
ようぽど
)
以前
(
まへ
)
の
事
(
こつ
)
たが………………………』
漂泊
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
『何もその錢金の
費
(
かゝ
)
る
事
(
こつ
)
で
無
(
ね
)
えのだ。私は其麽者で無え。自分で宿料を拂つてゐて、一週間なり十日なり、
無料
(
たゞ
)
で近所の人達に聞かして上げるのだツさ。今のその、有難いお話な。』
赤痢
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
『何もその銭金の
費
(
かか
)
る
事
(
こつ
)
で無えのだ。
私
(
わし
)
は
其麽
(
そんな
)
者
(
もの
)
で無え。自分で宿料を払つてゐて、一週間なり十日なり、
無料
(
ただ
)
で近所の人達に聞かして上げるのだツさ、今のその、有難いお話な。』
赤痢
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
『可いさ。外交に出たら、家へ寄つて
緩
(
ゆつく
)
り晝寢をして來れば同じ
事
(
こつ
)
た。』
我等の一団と彼
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
それで、村の入口に入るや否や、吠えかゝる痩犬を半分無意識に怕い顏をして睨み乍ら、
脹
(
ふや
)
けた樣な頭を搾り、あらん限りの智慧と勇氣を集めて、「兎も角も、宿を見附る
事
(
こつ
)
た。」と決心した。
赤痢
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
其処の角には
勧工場
(
くわんこうば
)
と云つて
何品
(
なん
)
でも売る所があるし、右へ行くと三丁目の電車、左へ行くと赤門の前——赤門といへば大学の
事
(
こつ
)
てすよ、それ、日本一の学校、名前位は聞いた事があるんでせうさ。
天鵞絨
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
それで、村の入口に入るや否や、吠えかかる痩犬を半分無意識に
怕
(
こは
)
い顔をして睨み乍ら、
脹
(
ふや
)
けた様な
頭脳
(
あたま
)
を搾り、有らん限りの智慧と勇気を
集中
(
あつ
)
めて、「兎も角も、宿を見付ける
事
(
こつ
)
た。」と決心した。
赤痢
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
『あいさ。暑い
事
(
こつ
)
たなす。』
刑余の叔父
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
『あゝ、その
事
(
こつ
)
ですか。』
足跡
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
『あゝ、その
事
(
こつ
)
ですか。』
足跡
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
“事”の意味
《名詞》
事(こと)
ある一時期におこる、まとまったひとつらなりの動き。ことがら。できごと。
他の語句を体言にする。
予定、必然や軽い命令を表す。
(出典:Wiktionary)
“事”の解説
事(こと)、事(じ)。
(出典:Wikipedia)
事
常用漢字
小3
部首:⼅
8画
“事”を含む語句
事情
事実
事件
他事
好事
食事
何事
好事家
事實
事故
大事
無事
仕事
情事
事業
徒事
善事
曲事
一事
万事
...