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こっ
ふりがな文庫
“
事
(
こっ
)” の例文
がシカシ君の
事
(
こっ
)
たから今更
直付
(
じかづ
)
けに
往
(
い
)
き
難
(
にく
)
いとでも思うなら、我輩一
臂
(
ぴ
)
の力を仮しても宜しい、
橋渡
(
はしわたし
)
をしても宜しいが、どうだお
思食
(
ぼしめし
)
は
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
○「何の
事
(
こっ
)
た、人を馬鹿にして、
併
(
しか
)
し
面白
(
おもしれ
)
え、何か他に、あゝ
其方
(
そっち
)
にいらっしゃるお侍さん、えへゝゝ、旦那何か
面白
(
おもしろ
)
えお話はありませんか」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
おふざけでないよ、
寝
(
ね
)
ているかとおもえば
眼
(
め
)
が
覚
(
さ
)
めていて、出しぬけに
床
(
とこ
)
ん中からお酒を買えたあ何の
事
(
こっ
)
たえ。
貧乏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
「この
節
(
せつ
)
の
事
(
こっ
)
たから……。」お豊はふと気がついたように茶棚から菓子鉢を出して
すみだ川
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
全速力三十一
節
(
ノット
)
まで請合う。それでも追付かなけあ諸君が海へ飛び込むだけの
事
(
こっ
)
た
焦点を合せる
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
▼ もっと見る
また
風説
(
うわさ
)
によると、あの、魚屋の
出入
(
でいり
)
をする
家
(
うち
)
は、どこでも工面が悪いって
事
(
こっ
)
たから、かたがた折角、お世話を願ったそうだけれど、宜しいように、
貴下
(
あなた
)
から……と先ずざっとこうよ。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
おおかたそんな
事
(
こっ
)
たろうと思ってた。実あ、
私
(
わっし
)
もあの隠居さんを
頼
(
たよっ
)
て来たんですよ。——なにね、あの隠居が東京にいた時分、わっしが近所にいて、——それで知ってるのさ。いい人でさあ。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
それに聞けば課長さんの
所
(
とこ
)
へも
常不断
(
じょうふだん
)
御機嫌伺いにお出でなさるという
事
(
こっ
)
たから、
必
(
きっ
)
とそれで
此度
(
こんど
)
も善かッたのに違いないヨ。
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
貴公の方で
此婦
(
これ
)
の実家へ貰いに
往
(
い
)
けば話も早く
纒
(
まと
)
まって、少しも手間の要らん
事
(
こっ
)
ちゃ、見合も何も要らん訳じゃが、何うか
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
貧
(
ひん
)
すりゃ
鈍
(
どん
)
になったように自分でせえおもうこのおれを捨ててくれねえけりゃア、
真
(
ほん
)
の
事
(
こっ
)
たあ、明日の富に当らねえが
最期
(
さいご
)
おらあ強盗になろうとももうこれからア
栄華
(
えいが
)
をさせらあ。
貧乏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
等分に、代り合っていたします。それでいてお茶代が別にあったり何かすると、どちらが何だか分らないで、
怨
(
うらみ
)
はいつの間にか忘れてしまいましょう。なるほどその
事
(
こっ
)
たよ。さあ、二人とも、手を
黒百合
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「だから云わん
事
(
こっ
)
ちゃない。余計な事をするもんじゃから……」
山羊髯編輯長
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
それはそうとどうしようかしらん、到底言わずには置けん
事
(
こっ
)
たから、今夜にも帰ッたら、
断念
(
おもいき
)
ッて言ッてしまおうかしらん。
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
茂「そうサ、自分が調べられるのじゃアないからの
事
(
こっ
)
た、
此方
(
こち
)
とらはまかり間違えば
捕縛
(
ふんじば
)
られるのだから
怖
(
おっ
)
かねえ」
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
ただ
狗
(
いん
)
の屎を拾う気になって手を出しゃあ
攫取
(
つかみど
)
りだ、
真
(
ほん
)
の
事
(
こっ
)
たあ、馬鹿な世界だ。
貧乏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
「端近で何の
事
(
こっ
)
たい、野良猫に扱いやあがる。」
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
與「誰エ小言云った、能くねえ
事
(
こっ
)
た、
貴方
(
あんた
)
正直だから
悪
(
わり
)
い、此の
大病人
(
たいびょうにん
)
に小言を云うってえ、此の馬鹿野郎め」
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「訳はない。姉さん、何の
事
(
こっ
)
たな。」
湯女の魂
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
長「
才槌
(
せえづち
)
で二つや三つ擲って毀れるような物が道具になるか、
大概
(
ていげえ
)
知れた
事
(
こっ
)
た、耄碌しちゃア駄目だ」
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
林「いえ、旦那様が
目
(
み
)
え懸けて下せえますから、お互に思えば思わろゝで、そりゃア
尊公
(
あんた
)
当然
(
あたりめえ
)
の
事
(
こっ
)
て」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
それは重々
御道理
(
ごもっとも
)
な訳じゃ、
此方
(
こちら
)
にも
不行跡
(
ふしだら
)
がある
事
(
こっ
)
ちゃから
然
(
そ
)
う云う御疑念が懸っても仕方がない、仕方がないが、然う云う場合になると、粂之助は
頓
(
とん
)
と口の利けぬ奴じゃで
闇夜の梅
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
根
(
ねっ
)
から
些
(
ちっ
)
とも知らんかったが、何う云う
理由
(
わけ
)
で粂之助がお暇になりますかと云うて、
私
(
わし
)
も色々言葉を尽してお詫をしたが、なか/\お聴き
容
(
い
)
れがない、お前方が知った
事
(
こっ
)
ちゃない
闇夜の梅
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
それからまア
漸
(
やっ
)
との
事
(
こっ
)
て
因幡町
(
いなばちょう
)
の棟梁の
処
(
とけ
)
え転がり込んだが、
一人前
(
いちにんめえ
)
出来た仕事も身体が利かねえから宰取をして、今日始めて
手伝
(
てつでえ
)
に出て、
然
(
そ
)
うして妹に
遇
(
あ
)
うと云うなア不思議だ
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
長「そりゃア知れた
事
(
こっ
)
た、此の書付を渡したからにゃア
此家
(
こっち
)
に
何
(
ど
)
んな事があっても
己
(
おら
)
ア知らねえよ、また己の体に
何様
(
どん
)
な間違えがあっても御迷惑アかけねえから、御安心なせいやし」
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
此様
(
こない
)
に云われるで何うにも仕ようがないじゃて、
併
(
しか
)
し何うも気の毒な
事
(
こっ
)
ちゃな、
根
(
ねっ
)
から、全体
商人
(
あきんど
)
はお前の性分に合わぬのじゃから、
却
(
かえっ
)
て谷中のお寺へ
行
(
ゆ
)
きなはった方が心が
沈着
(
おちつ
)
いて
宜
(
い
)
いやろう
闇夜の梅
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
此の頃じゃアハア手紙の一本
位
(
ぐれえ
)
書ける様になったのア
前
(
めえ
)
の旦那の
御厄介
(
ごやっけえ
)
でがんすから、お
家
(
うち
)
がこうなって遠い
処
(
とけ
)
え行くてえ
事
(
こっ
)
たら
私
(
わし
)
も附いて行かないばなんねえが、
婆様
(
ばあさまア
)
塩梅
(
あんべい
)
が悪うござえまして
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
馬「
何
(
なん
)
だか名主の惣次郎を先生が
打斬
(
ぶっきっ
)
たてえ噂があるが、えゝ先生の
事
(
こっ
)
たから随分やり
兼
(
かね
)
ねえ、
殺
(
や
)
ったんべえ此の横着もの
奴
(
め
)
、そんな噂がたって
居難
(
いづら
)
くなったもんだからおっ
走
(
ぱし
)
って来たんだろう」
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
“事”の意味
《名詞》
事(こと)
ある一時期におこる、まとまったひとつらなりの動き。ことがら。できごと。
他の語句を体言にする。
予定、必然や軽い命令を表す。
(出典:Wiktionary)
“事”の解説
事(こと)、事(じ)。
(出典:Wikipedia)
事
常用漢字
小3
部首:⼅
8画
“事”を含む語句
事情
事実
事件
他事
好事
食事
何事
好事家
事實
事故
大事
無事
仕事
情事
事業
徒事
善事
曲事
一事
万事
...