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事
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ごと
ふりがな文庫
“
事
(
ごと
)” の例文
結婚なども「つまらない
拵
(
こしら
)
え
事
(
ごと
)
」と見、家のうちに多くの子孫をかかえて、その子孫繁栄のために、あくせくしている一般の風をも
私本太平記:04 帝獄帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
けれども
自分
(
じぶん
)
でそれをやった
覚
(
おぼ
)
えはございませぬ。
京
(
きょう
)
とは
異
(
ちが
)
って
東国
(
とうごく
)
は
大体
(
だいたい
)
武張
(
ぶば
)
った
遊
(
あそ
)
び
事
(
ごと
)
が
流行
(
はや
)
ったものでございますから……。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
「ああははは、風の又三郎ぁ、いゝ
事
(
ごと
)
云ったな。四月になったら新らし着物買ってけらな。一向泣ぐごとぁなぃぢゃぃ。泣ぐな泣ぐな。」
ひかりの素足
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
笑
(
わら
)
ひ
事
(
ごと
)
では
無
(
な
)
い、
既
(
も
)
う
何
(
なに
)
か
出
(
で
)
ても
好
(
い
)
い
頃
(
ころ
)
だと、
心中
(
しんちう
)
いろ/\
苦悶
(
くもん
)
して
居
(
ゐ
)
るが
如何
(
どう
)
も
出
(
で
)
ない、
破片
(
はへん
)
、
獸骨
(
じうこつ
)
、そんな
處
(
ところ
)
しか
見出
(
みいた
)
さぬ。
探検実記 地中の秘密:20 大森貝塚の発掘
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
『何ア莫迦だつて? 家の
事
(
ごと
)
も
構
(
かま
)
ねえで、毎日飲んで
博
(
ぶ
)
つて許りゐたら、高田の家ア
奈何
(
どう
)
なるだべサ。そして万一
捕縛
(
おせえ
)
られでもしたら……』
刑余の叔父
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
▼ もっと見る
当人には悲劇に近い出来
事
(
ごと
)
かも知れないが、他人には
夫
(
それ
)
程痛切な感じを与へないと覚悟しなければなるまい。其積りで運動したら
好
(
よ
)
からう。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
神職
言語
(
ごんご
)
道断、ただ
事
(
ごと
)
でない、
一方
(
ひとかた
)
ならぬ、
夥多
(
おびただ
)
しい怪異じゃ。したたかな邪気じゃ。何が、おのれ、何が、ほうほう……
多神教
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「左様なことを言わずにもう一丁融通致せ、
新手
(
あらて
)
を入れ替えて、貴様と太刀打ちをしてみたい、
見
(
み
)
ん
事
(
ごと
)
仇を取って見せる」
大菩薩峠:14 お銀様の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
で、恋なればこそ
止
(
や
)
ん
事
(
ごと
)
なき身を屈して
平生
(
ひごろ
)
の恩顧を思ふて
夫
(
あ
)
の美くしき姫を麿に
周旋
(
とりもち
)
せいと荒尾先生に仰せられた。荒尾先生ほとほと閉口した。
犬物語
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
(著)
と言つて、障子を引明けると、庭にある
好
(
い
)
い
枝振
(
えだぶり
)
の松がうまく立花のなかに取入れられたさうだ。流石に池坊式でこれには
拵
(
こしら
)
へ
事
(
ごと
)
の
態
(
わざ
)
とらしさがある。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
このとき、あちらでは、にぎやかな
音楽
(
おんがく
)
の
響
(
ひび
)
きが
起
(
お
)
こっていました。なにかの
催
(
もよお
)
し
事
(
ごと
)
があるとみえるのです。
公園の花と毒蛾
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
だんだん
山
(
やま
)
深
(
ふか
)
く
入
(
はい
)
っていって、ある
村
(
むら
)
の中に
入
(
はい
)
りますと、
何
(
なに
)
かお
祝
(
いわ
)
い
事
(
ごと
)
があるとみえて、
方々
(
ほうぼう
)
でぺんたらこっこ、ぺんたらこっこ、もちをつく
音
(
おと
)
がしていました。
しっぺい太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
平安の都で
世迷
(
よま
)
い
事
(
ごと
)
に身をやつしている連中の中で、この丘のこっち側の世界の素晴しさに気の付いてる奴は、一体何人いるだろうかね? それにほら、見たまえ。
なよたけ
(新字新仮名)
/
加藤道夫
(著)
極
(
きは
)
めし此九助
皆
(
みな
)
是迄
(
これまで
)
の約束
事
(
ごと
)
コリヤお節是が一
生
(
しやう
)
の別れぞと聞てお節は殊さらに
絶入
(
たえいる
)
ばかりに泣伏を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
女「いえ、春見のお嬢様でございますが、
一寸
(
ちょっと
)
お目にかゝりお
詫
(
わ
)
び
事
(
ごと
)
をしたいと仰しゃってゞすが、お手間は取らせませんから、ちょっと此の二階へお
上
(
あが
)
んなさいましよ」
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
人を
斬
(
き
)
るとか自殺するとか、捕縛されるとか、人間の激情無上なるきわどいところなどが、どうして不自然な殊更なママ
事
(
ごと
)
らしき感の起らぬように演ずることが出来ましょう
竹乃里人
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
ロッセ氏が、或る
秘
(
ひ
)
め
事
(
ごと
)
を、ここで告白するのでなければ、どうにもならないのであった。
のろのろ砲弾の驚異:――金博士シリーズ・1――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
自分は
伯林
(
ベルリン
)
の
garçon
(
ガルソン
)
logis
(
ロジイ
)
の寐られない夜なかに、幾度も此苦痛を
嘗
(
な
)
めた。さういふ時は自分の生れてから今までした事が、
上辺
(
うはべ
)
の
徒
(
いたづ
)
ら
事
(
ごと
)
のやうに思はれる。
妄想
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
そして、
全
(
まつた
)
くこれほど
遊
(
あそ
)
び
倦
(
あ
)
きることを
知
(
し
)
らない
遊
(
あそ
)
び
事
(
ごと
)
もちよつと
外
(
ほか
)
には
無
(
な
)
ささうだ。
麻雀を語る
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
はて
扨
(
さて
)
氣
(
き
)
の
毒
(
どく
)
なと
太
(
ふと
)
い
眉
(
まゆ
)
を
寄
(
よ
)
せて、お
前
(
まへ
)
にすればたつた
一人
(
ひとり
)
の
同胞
(
きやうだい
)
、
善惡
(
よしあし
)
ともに
分
(
わ
)
けて
聞
(
き
)
かねばならぬ
役
(
やく
)
を
笑
(
わら
)
ひ
事
(
ごと
)
にしては
置
(
お
)
かれまい、
何事
(
なにごと
)
の
相談
(
さうだん
)
か
行
(
い
)
つて
樣子
(
やうす
)
を
見
(
み
)
たらば
宜
(
よ
)
からう
うらむらさき
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
賓人
(
まれびと
)
よ、
笑
(
わら
)
ひ
事
(
ごと
)
ではありませぬ、
魔
(
ま
)
の
日
(
ひ
)
魔
(
ま
)
の
刻
(
こく
)
といふのは、
一年中
(
いちねんちゆう
)
でも
一番
(
いちばん
)
に
不吉
(
ふきつ
)
な
時
(
とき
)
なのです、
他
(
ほか
)
の
日
(
ひ
)
の
澤山
(
たくさん
)
あるのに、
此
(
この
)
日
(
ひ
)
、
此
(
この
)
刻限
(
こくげん
)
に
御出帆
(
ごしゆつぱん
)
になるといふのは
何
(
な
)
んの
因果
(
いんぐわ
)
でせう
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
「
何
(
に
)
ゃ
事
(
ごと
)
吐
(
こ
)
くきゃ、
此畜生
(
こんちくしょう
)
! あら
厭
(
いや
)
ばん、
此方
(
こなた
)
のそくしゃあか、
冗談
(
ぞうだん
)
しんさんな」
ぐうたら道中記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
好
(
す
)
き
事
(
ごと
)
なんぞは、それはそれとして、——今からもう十何年か前の、そう、たしか夏の初めだったと思う、その頃はまだ
柏木
(
かしわぎ
)
と呼ばれていたあの方が始めて私に御文をよこされたのである。
かげろうの日記
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
広東
(
カントン
)
奉行の取り扱いをもって済ませるつもりであったのがそもそもの誤算であったと言い、政府で取り扱うまいとしたところから破裂に及んだと言い、広東奉行が全くのこしらえ
事
(
ごと
)
をして
夜明け前:03 第二部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
「どうもしやしません。
母
(
かあ
)
ちやんはね。いま
考
(
かんが
)
え
事
(
ごと
)
をしてゐたの」
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
「番頭どんともあらうものが、いやはや又
当
(
あ
)
て
事
(
ごと
)
も無え事を云つたものだ。何でこんな間抜野郎に、鼠小僧の役が勤るべい。大方胡麻の蠅も気が強えと云つたら、
面
(
つら
)
を見たばかりでも知れべいわさ。」
鼠小僧次郎吉
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
ずいぶん閉口した——と大した
拵
(
こしら
)
え
事
(
ごと
)
らしくもなく言うのです。
銭形平次捕物控:115 二階の娘
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「だんだんこッたら
事
(
ごと
)
ばかし
仕
(
し
)
ていられなくなるど。」
不在地主
(新字新仮名)
/
小林多喜二
(著)
地球の出来
事
(
ごと
)
は 火星からは、みんな見えるのですよ
小熊秀雄全集-22:火星探険―漫画台本
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
人を囚へて惡逆の淵に突きおとす人生の
禍
(
まが
)
つ
事
(
ごと
)
展望
(旧字旧仮名)
/
福士幸次郎
(著)
願
(
ね
)
ぎ
事
(
ごと
)
はもとより一つ初詣
五百五十句
(新字旧仮名)
/
高浜虚子
(著)
で。犬の沙汰などは
些事
(
さじ
)
とするも、万が一、さる
密
(
ひそ
)
か
事
(
ごと
)
が公となってはまずい。あとの処理はこの憲房にまかせられ、早うここを
私本太平記:01 あしかが帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
つい
数分間前
(
すうふんかんまえ
)
まで、
平和
(
へいわ
)
で、
何事
(
なにごと
)
もなかった
夜
(
よる
)
であったが、
急
(
きゅう
)
に
思
(
おも
)
いがけぬでき
事
(
ごと
)
のために、みんなが
眠
(
ねむ
)
りを
破
(
やぶ
)
られ、そればかりか
内
(
うち
)
と
外
(
そと
)
と、ちりぢりになって
火事
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
男
(
をとこ
)
らしく
思
(
おも
)
ひ
切
(
き
)
る
時
(
とき
)
あきらめてお
金
(
かね
)
さへ
出來
(
でき
)
ようならお
力
(
りき
)
はおろか
小紫
(
こむらさき
)
でも
揚卷
(
あげまき
)
でも
別莊
(
べつさう
)
こしらへて
圍
(
かこ
)
うたら
宜
(
よ
)
うござりましよう、
最
(
も
)
うそんな
考
(
かんが
)
へ
事
(
ごと
)
は
止
(
や
)
めにして
機嫌
(
きげん
)
よく
御膳
(
ごぜん
)
あがつて
下
(
くだ
)
され
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
恁
(
か
)
う
成
(
な
)
るのが
定
(
さだ
)
まり
事
(
ごと
)
、……
人
(
ひと
)
の
運
(
うん
)
は
一
(
ひと
)
つづゝ
天
(
てん
)
の
星
(
ほし
)
に
宿
(
やど
)
ると
言
(
い
)
ひます。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
彼等はその大人げない侍が、
見
(
み
)
ん
事
(
ごと
)
、矢を射損じたと見たからそれで
大菩薩峠:14 お銀様の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
ぢや地
球
(
きう
)
の出来
事
(
ごと
)
は なんでもみえるんだなあ
小熊秀雄全集-22:火星探険―漫画台本
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
「働いだ
事
(
ごと
)
無えから分らないさ。」
不在地主
(新字新仮名)
/
小林多喜二
(著)
あらまし
事
(
ごと
)
の
願
(
ねが
)
ひにと
白羊宮
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
、
薄田淳介
(著)
下
(
さげ
)
て
貰
(
もら
)
ひ度思は
道理
(
もつとも
)
なり
嘸
(
さぞ
)
其方が心には
殘念
(
ざんねん
)
なる事にあらん是も
所謂
(
いはゆる
)
過去
(
くわこ
)
の約束
事
(
ごと
)
ならんか然共餘り
苛酷
(
むごき
)
仕方
(
しかた
)
ゆゑ其方が
胸中
(
きようちう
)
察
(
さつ
)
し入る尤も嘉川家の事に就て
大分
(
たいぶん
)
入組たる筋あれば
近々
(
きん/\
)
に
評定
(
ひやうぢやう
)
も是有るべしシテ又其方が願ひし時娘の死骸
何
(
なん
)
として渡さばやと尋ねられしかば吉兵衞
涙
(
なみだ
)
に
咽
(
むせ
)
びながら其儀は
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
(ひとは御主君の軍略の才のみ知って、経済的な御頭脳は余り認めないが……経済といわず、この君に対しては、
秘
(
ひそ
)
か
事
(
ごと
)
は少しもできない)
新書太閤記:06 第六分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その
明
(
あ
)
くる
日
(
ひ
)
、
太陽
(
たいよう
)
は、よほど
深
(
ふか
)
く
考
(
かんが
)
え
事
(
ごと
)
があるとみえて、
終日
(
いちにち
)
、
顔
(
かお
)
を
見
(
み
)
せませんでした。
煙突と柳
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
から/\と
男
(
をとこ
)
の
笑
(
わら
)
ふに
少
(
すこ
)
し
恥
(
はづ
)
かしく、
考
(
かんが
)
へ
事
(
ごと
)
をして
歩
(
ある
)
いて
居
(
ゐ
)
たれば
不意
(
ふゐ
)
のやうに
惶
(
あは
)
てゝ
仕舞
(
しまい
)
ました、よく
今夜
(
こんや
)
は
來
(
き
)
て
下
(
くだ
)
さりましたと
言
(
い
)
へば、あれほど
約束
(
やくそく
)
をして
待
(
まつ
)
てくれぬは
不心中
(
ふしんぢう
)
とせめられるに
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
けれど、藤夜叉との
秘
(
ひそ
)
か
事
(
ごと
)
も、
余人
(
よじん
)
ならぬ右馬介一人の胸にたたまれているぶんにはと、そこは腹心の郎党のよさ、ひそかに
多寡
(
たか
)
はくくられる。
私本太平記:01 あしかが帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
何事
(
なにごと
)
も
夢
(
ゆめ
)
のようで、
意外
(
いがい
)
であった、この一
日
(
にち
)
のでき
事
(
ごと
)
を
思
(
おも
)
い
出
(
だ
)
していたのでしょう、
目
(
め
)
をぱちくりさして、
太
(
ふと
)
いくちばしで、
傷
(
きず
)
のついているらしい、
翼
(
つばさ
)
の
下
(
した
)
のあたりをなめながら
縛られたあひる
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
思
(
おも
)
ひ
給
(
たま
)
ふぞとさしのぞかれ
君様
(
きみさま
)
ゆゑと
口元
(
くちもと
)
まで
現
(
うつゝ
)
の
折
(
をり
)
の
心
(
こゝろ
)
ならひにいひも
出
(
い
)
でずしてうつむけば
隠
(
かく
)
し
給
(
たま
)
ふは
隔
(
へだ
)
てがまし
大方
(
おほかた
)
は
見
(
み
)
て
知
(
し
)
りぬ
誰
(
た
)
れゆゑの
恋
(
こひ
)
ぞうら
山
(
やま
)
しと
憎
(
に
)
くや
知
(
し
)
らず
顔
(
がほ
)
のかこち
事
(
ごと
)
余
(
よ
)
の
人
(
ひと
)
恋
(
こ
)
ふるほどならば
思
(
おも
)
ひに
身
(
み
)
の
痩
(
や
)
せもせじ
御覧
(
ごらん
)
ぜよやとさし
出
(
だ
)
す
手
(
て
)
を
闇桜
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
まだ太閤殿下在世の
盛
(
さか
)
りだった。茶会が
流行
(
はや
)
り
事
(
ごと
)
で、大坂城でも、
醍醐
(
だいご
)
でも、度々秀吉の催しがあり、諸侯も側衆も、それにはよく同席したものである。
大谷刑部
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
なにかねがい
事
(
ごと
)
があるとき、この
青
(
あお
)
い
玉
(
たま
)
にむかって、
真心
(
まごころ
)
をこめておねがいすると、その
心
(
こころ
)
が
神
(
かみ
)
さまに
通
(
つう
)
じてかなえられるというので、おかあさんはこの
青
(
あお
)
い
玉
(
たま
)
を、とてもだいじにしていました。
青い玉と銀色のふえ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
出
(
い
)
づる
大黒傘
(
だいこくがさ
)
の
上
(
うへ
)
に
雪
(
ゆき
)
つもるといふ
間
(
ま
)
もなきばかり
速
(
すみや
)
かに
立歸
(
たちかへ
)
りて
出入
(
でいり
)
の
車宿
(
くるまやど
)
名殘
(
なごり
)
なく
出拂
(
ではら
)
ひて
挽子
(
ひきこ
)
一人
(
ひとり
)
も
居
(
をり
)
ませねばお
氣
(
き
)
の
毒
(
どく
)
さまながらと
女房
(
にようばう
)
が
口上
(
こうじやう
)
其
(
その
)
まゝの
返
(
かへ
)
り
事
(
ごと
)
に
然
(
さ
)
らば
何
(
なに
)
とせんお
宅
(
たく
)
にお
案
(
あん
)
じはあるまじきに
明早朝
(
みやうさうてう
)
の
御歸館
(
ごきくわん
)
となされよなど
親切
(
しんせつ
)
に
止
(
と
)
められるれど
左樣
(
さう
)
もならず
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
とるにたらぬ噂とは思うていたが、将と将とのあいだに、もし、さような
反目
(
はんもく
)
があるとせば、これは三軍の
亀裂
(
きれつ
)
、ゆゆしいひが
事
(
ごと
)
だ。案じられぬわけにゆかん。
私本太平記:12 湊川帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“事”の意味
《名詞》
事(こと)
ある一時期におこる、まとまったひとつらなりの動き。ことがら。できごと。
他の語句を体言にする。
予定、必然や軽い命令を表す。
(出典:Wiktionary)
“事”の解説
事(こと)、事(じ)。
(出典:Wikipedia)
事
常用漢字
小3
部首:⼅
8画
“事”を含む語句
事情
事実
事件
他事
好事
食事
何事
好事家
事實
事故
大事
無事
仕事
情事
事業
徒事
善事
曲事
一事
万事
...