“挽子”の読み方と例文
読み方割合
ひきこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
中には叔父も資本の幾分を卸して、車を五、六十台ばかり持って、挽子ひきこに貸し車をしている安という物馴れた男もいて真先に働いた。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
人力車だって、少し威勢のいい挽子ひきこなれば馬車鉄道を見失わない様に、あとをつけるなんぞ、訳なかったものでございますよ。
押絵と旅する男 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
いくさだ、まるで戦だね。だが、何だ、帳場の親方も来りゃ、挽子ひきこも手伝って、あかりめえにゃ縁の下の洋燈ランプこわれまで掃出した。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)