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鈍染
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にじ
ふりがな文庫
“
鈍染
(
にじ
)” の例文
銀之丞の美しい眼尻には涙どころか、血が
鈍染
(
にじ
)
んでいた。二人は思わず互いの両手を固く握り合っていた。その手を銀之丞は烈しく打振った。
名娼満月
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
花薄荷
(
はなはくか
)
、燃えたつ
草叢
(
くさむら
)
、
火焔
(
ほのほ
)
の
臠
(
しゝむら
)
、
火蛇
(
ひへび
)
のやうなこの花の魂は黒い涙となつて
鈍染
(
にじ
)
んでゐる。
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
その
間
(
ま
)
に見る見る紅矢の
身体
(
からだ
)
は腕から肩へ、肩から腕へと紫色が
鈍染
(
にじ
)
み渡って、やがて眼を怒らし、歯を喰い締めて虚空を掴んだまま、
身体
(
からだ
)
中真黒な鉄の塊となってしまいました。
白髪小僧
(新字新仮名)
/
夢野久作
、
杉山萠円
(著)
野罌粟
(
のげし
)
、戀人に噛まれて血を
鈍染
(
にじ
)
ました唇。
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
鈍
常用漢字
中学
部首:⾦
12画
染
常用漢字
小6
部首:⽊
9画
“鈍”で始まる語句
鈍
鈍色
鈍刀
鈍物
鈍重
鈍々
鈍間
鈍根
鈍痛
鈍感